冒険記録日誌
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| 2002年06月24日(月) |
オホーツクに消ゆ 北海道連鎖殺人(池田美佐/双葉文庫) |
原作は堀井雄二作のファミコン推理ゲームです。 この作品の前にも、同じ堀井雄二作のファミコン推理ゲーム原作、著者も池田美佐さんで「ポートピア連続殺人事件」というゲームブックが発売されていましたが、読んでみるとやはりそれとよく似ています。 主人公は37歳のベテラン刑事さん。北海道で発生した連続殺人事件を調査します。 読んで見ると関係者への聞き込みとか地道な調査が中心で、ハデなアクションシーンはほとんどありません。「太陽に吠えろ」ではなく「はぐれ刑事純情派」の路線といったところでしょうか。 また北海道を舞台にしているだけあって、いろんな湖を中心に北海道の名所がよく登場します。ここはやたら観光名所やお宿を強調(タイアップCM?)するTVドラマのごとく、北海道の風土の描写をもっと書き込んでくれたらよかったのに。旅行ガイドブックっぽく楽しむこともできて、もっと面白くなったと思います。少し残念。 ゲームとしては、知力、タイム、捜査費の3つのポイントを管理します。選択ミスで即ゲームオーバーになることはあまりありません。ただ、間違った選択誌を選んでも、すぐに正しいルートに戻りますが、その前に署長からどやされて知力ポイントが減ったり、不要な買い物をしたり、同じ現場に戻ることになってタイムロスしたりと各ポイントを余計に消耗します。タイムや捜査費が底をつくと捜査からはずされてゲームオーバーというわけです。 推理ものとしてはオーソドックスですが、ファミコンゲームのゲームブック化としては、まずまず成功している方ではないでしょうか。推理ものは元々小説の方が本家なので、ゲームブックとの相性がいいみたいです。
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