冒険記録日誌
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2002年06月22日(土) ファイナルファイト 虚構の罠を見破れ(照夕来豆/双葉文庫)

原作がスーパーファミコンだけあって、双葉後期の作品です。
私にとってアーケード版のファイナルファイトは業務用の基盤を買ったほど好きなゲーム。
格闘アクションのゲームブック化とはかなり不安でしたが、やってみると結構まともでした。
主人公はコーディと言う若者で、アメリカのスラム街が舞台の冒険です。
悪の組織マッドギアにさらわれた、恋人ジェシカを助けるのが使命。元々はアクションゲームらしく単純明解なストーリーとなっています。
システムは体力ポイントとパワーポイント、そしてアルファベットのチェックのみ。
中身はサイコロを使った戦闘メイン。双方向に動けるマップを移動して、肉弾戦でマッチョな無法者達と戦いますが、考えなしに戦うと体力がもちません。
情報を収集したり食料庫で休憩したりしながら、ボス目指してマッドギアの陣営を突破するのです。門の雑魚敵を倒すと警備が増員されて逆に反対側が手薄になるとか、戦略を考える必要があり。
ボスを倒すと、ストーリーが進んで次のステージに進む面クリア型です。例えるなら、1対多人数のボードゲーム、もしくは詰め将棋に近いゲーム性かも。
これでは、まったく原作ゲームと違うじゃないかとも思ったのですが、そもそも格闘アクションをゲームブック化する事自体が強引な事なのでしょうがないです。
ただ体力ポイントを1ポイント消費すれば、必殺技のダブルキックをはなって相手を転倒させ、一旦逃亡できるシステムが無理やり原作の設定を生かしていて泣けます。
スーパーファミコン版でカットされた、ガイやロレントを含めた全キャラクターがちゃんと登場するのもうれしい。

なかなかの実験作でしたが、発売当時はゲームブックブームも既に下火。
結局、本書はコレクター商品くらいにしか扱われなかった不遇の作品でした。


最後に下も読んでね。↓















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気まぐれに嘘レビューを書いてみました。このゲームブックは、実在しないので注意して下さい。
あなたは最後まで信じていました?真面目に読んだ方、ゴメンナサイ。
もし著者名で気がついたなら、あなたはコアな鈴木ファンかも。


山口プリン |HomePage

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