冒険記録日誌
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| 2002年06月14日(金) |
ファミコン探偵クラブPART�� うしろに立つ少女(池田美佐/双葉文庫) |
───主人公は両親のいない少年。 孤児院から抜け出した僕は、施設に連れ戻される所を私立探偵の空木俊介に身元を保護される。 僕は探偵見習いとして一緒に暮らす事になった。 ある日、探偵事務所に河川敷で女子高生の死体が発見されたと言う電話がかかった。─── 以上がプロローグです。主人公の生い立ちは意味深そうですが、この設定は前作の事件に関するもので本編とは関係ありません。
ちょっと原作の説明もしておきましょう。 これはファミコンディスクシステムで発売されたゲームです。 ゲーム内容は昔のアドベンチャーゲームらしく、調べる・話す・移動などのコマンドを選択しながら進み、被害者の親友だった女子高生のあゆみちゃんと協力しながら殺人事件の解決を目指します。 ゲームオーバーはなく、基本的に全てのコマンドを選んでいれば、自動的に事件は解決まで進むようになってます。 つまり推理を楽しむのではなく、物語を楽しむゲームと割り切っていいです。 そこで物語の面白さがこのゲームの肝となるわけですが、内容はネタバレになるので書きません。 ただそのシナリオは多くの推理ゲームの中でも秀逸。今でもこのゲームの根強いファンが大勢いるくらいです。 本作品は(ローソンのニンテンドーパワーで)スーパーファミコンにも移植されています。
そしてこのゲームブック版の話しになるわけですが、読んでみるとこれがうまく原作の世界を移植していました。 移植と書きましたが、アーケードのゲームを家庭用ゲーム機に移植するかのように、原作をそのままゲームブックにした感じ。読者が頭をひねって推理する必要はあまりなく、選択肢を一つ一つ選んで潰していく感覚も同じです。 誤った選択肢を取り続けても、主人公が見落とした証拠を後で空木探偵などが発見したなどして、正解のルートに戻されるというパターンが多く、大まかな展開は一本道です。
ではゲームブック版のオリジナル要素がないかと言えばそうでもありません。タイムポイントというルールが存在します。 これはスタート時点で30点の時間ポイントがあり、聞き込みや捜査場所を移動するたびに消耗していく数値です。 事件解決前に0点になると空木探偵の命令で捜査をおろされてしまいゲームオーバー。つまりクリアの為には無駄な行動を避けなければならないですし、かといって手がかりを見落としても捜査に行き詰まってこれも時間のロスになるので、効率の良い捜査が必要となります。 他にも(怪しい人影に襲い掛かるとか)無謀な行動を取れば、即ゲームオーバーになる事もあり。ファミコン版よりゲーム性があると言えますが、それでも数回挑戦すれば必ずクリアできるでしょう。
あと、ストーリー面では原作と比べて大きくは違わないのですが、ラストの展開が原作と少々異なっています。正直なところ、こちらの展開だと、原作で評判だったクライマックスのインパクトやエピローグの感慨深さという点では落ちる気がします。ただ、こちらの方が犯人側にいくらか救いが残る結末ですし、ifのファミコン探偵クラブのストーリーとして楽しむのはありかな。
プレイした感想は、本書は“ゲームをする本”と言うより“変わった表現を使った小説”と言うもの。 これも一つの完成されたゲームブックの形と私は思います。
*捜索願い* 「ファミコン探偵クラブ 消えた後継者」のゲームブックを探しています。こっちは原作もやってないのでぜひ読みたい。 持っている人は、私の所有ゲームブックと交換してもらえませんか。
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