冒険記録日誌
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2002年06月12日(水) アイ・愛・あいどる(高野富士雄/双葉文庫)

本書は、女の子向けゲームブックであるペパーミントシリーズの中でも、一番簡単かもしれない。
特にルールはなくて、ただ選択肢の指示通りにパラグラフを進むだけだから。
始まる前に、主な登場人物を紹介してあったので、要点をちょっと書き出し。

水口葉月・・・主人公。好奇心旺盛な中学生の女の子。大ファンの望月に接近する為、芸能界入りを目指す。でも音痴。アイドル向けの特技ではないが怪力の持ち主。
水口葉子・・・葉月の双子の姉。やや大人しい性格だが、音痴の葉月の為に水口瞳として歌のシーンを担当する。要するに替え玉。イラストをみる限り、眼鏡を外すと美人になるタイプ。
水口瞳・・・キラ星のように現れた清純派アイドル。その実態は葉月と葉子の2人芝居。
望月貴也・・・17歳の売れっ子アイドル。女の子の憧れの的。
ジャクソン伊集院・・・芸能オーデションに向かう葉月を見て、一目ぼれした日系ブラジル人。軽い性格で、葉月を追っかけて芸能界入り。
加納夕子・・・芸能界では水口瞳のライバル。読んでみると印象薄かった。
多田令子・・・望月のマネージャー兼社長。望月に接近する水口瞳を嫌っている。
大倉一・・・人が良い性格の水口瞳のマネージャー。通称カメさん。

もー、これ読んだだけでストーリーがわかっちゃうね。
なんと言っても主人公がアイドルになっちゃうサクセスストーリー。
水口瞳の秘密がばれないようにとドキドキするけど、ファンの声援に囲まれながらの大活躍。望月君にも急接近。一方、熱烈ラブコールを繰り返してくるジャクソンも気になってくる。なんて、アイドル全盛時代の女の子の夢をかなえんばかりの展開に、ニヤリとしてしまった。
バットエンディングは無く、エピローグが3種類。
ちなみに私が挑戦したときは、望月君と恋人になって終了しました。

パラグラフ数は215。
少ないようですが、1パラグラフ毎に1ページ分ぎっしり書いているので、ボリューム不足と言う印象はなし。
ゲーム中の選択肢では行動の決定以外にも、あなたは緊張するタイプ?とか、気は短いタイプ?とか、読者に対する質問によって分岐する事が多い。
総じて、雑誌などで見かける性格診断チャートのノリをゲームブックにしたら、こうなりましたって感じ。
さくさくと気軽に読めて良い作品でした。


山口プリン |HomePage

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