冒険記録日誌
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2002年05月17日(金) 高橋名人の冒険島 ティナを救い出せ!(双葉文庫)

 このゲームブックは持っていません。
 10数年前の記憶を頼りに書いていますので間違っていたらゴメンナサイ。
 主人公は小学生か中学生の普通にいる少年。
 双葉ゲームブックってこの設定が多いですね。
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ある日、学校に転校してきたティナ。
たちまちクラスの人気を集める彼女に僕はひかれてしまいます。
そしてティナの本当の目的は、この僕に会う事だったのです。
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 たしか、こんなスタートだったと思います。
 実は、彼女は悪人(ボスはクッパみたいなキャラだった。名前忘れたなぁ)に囚われの身。
 学校に転校してきて僕に話しかけた彼女はホログラム映像だったのです。
 ちょっと無茶な設定でしたが、ともかく僕は彼女のいる南の島国へ旅立ちます。

 このゲームの戦闘システムは、敵が現れたらまずサイコロ代りに本書を適当にパラパラとめくってページを開きます。(以後これをパラパラチェックと呼ぶ)
 本上部にはハニーだのナスビだののイラストが印刷されており、○○、○○、○○のイラストなら123へ。○○、○○、○○のイラストなら234へ。などと選択肢が分かれ、その通りに進んでいけばいいだけです。その行き先でダメージを食らったり、無傷で倒すのに成功したりする。
 ザコ相手だとすぐ決着がついてしまいますが、ボス戦だと行き先でまたパラパラチェックして選択肢を進めていき攻防が続きます。

 全体としてこのゲームブックはあんまり印象がないのですが、特筆する点と言えばボスとのバトル。
 このボスは9人兄弟で、最終的には僕はその全員と戦うことになるのです。
 上記の戦闘システムではやたらパラグラフ数を消費しそうですが、同じシーンを共用することで節約しています。
 例えば、パラパラチェックが見事成功、僕の投げた斧がボスの脳天に命中してボスが悲鳴をあげるシーンがあります。そのあと今どのボスと戦っているかで分岐し、傷ついたボスにたたみかけるシーンや、ボスに「なんちゃって。うそだよーん」と余裕をかまされるシーンに移動。
 このシステムによって、だんだん話しが進むたびに、対決するボスが強くなっていく感じを出し、戦闘シーンもだんだんと熾烈さを増すように出来上がっています。
 ただし、ここまでは誉めていますが、戦闘は基本的にパラパラチェックの運任せ。
 最初にボスが火の玉を吐くシーンだけでも、6分の1の確率で火だるまになってゲームオーバーです。
 9人のボスに戦うたび、6分の1の確率で発生するゲームオーバー。
後半の戦闘では他にも2分の1の確率でゲームオーバーになるシーンなんかもあります。
 また途中で出現する武器(高橋ソードだったか?)を入手できれば、戦闘の難易度は下がりますが、余分なパラパラチェックが減るだけなので勝率が上がるだけです。戦略もなにもありません。

 結論から言うと、まともにこのゲームブックをクリアするのに必要なのは運。運です。
 我こそは強運の持ち主と言う方は、ぜひチャレンジして下さい。
私は当時クリアできましたが、こんなところで運を消耗したくなかったですけどね。


山口プリン |HomePage

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