 |
 |
■■■
■■
■ 最近の読書
▼江國香織 の本を何冊か読んだ。 いろいろ借りてはあるのだが、『東京タワー』(マガジンハウス)に来てなかなか読み進まない。年上の女と若い男、という図がつまらないのか。 などと思っていたら、黒木瞳がヒロイン役で映像化されるらしい。テレビであったか映画であったか。 1964年生まれの江國さんの文章を読んでいると、たまに、ゆかしい東京の言葉に出会うことがある(ゆかしい、と言って、私は東京で生まれて育ったわけでもないのだけれど)。私と同年代の友人は使わないけれど、その年齢にしては年配のご両親を持つ、少し友人との会話に出てきたような言葉。「行ける」ではなくて「行かれる」とか。「行かれる」は私も使うようになった。
気になると立て続けに読みたくなるのは性癖だが(そしてある日ぱたりとやめる)、なるほど、と思いながらどこか似たような雰囲気を感じてしまうのは仕方がないのか。単に、恋愛小説ばかりを続けて読むことに飽きたのかも知れない。
▼福田和也 さるとるさん情報で、図書館にて『週刊新潮』3/25号の福田和也の時評を読む。網野善彦について述べている。福田さん(ああ、敬称のつけ方って困る)は読まず嫌いしていたのだけれど、ふと思い立って読んでみたら嫌っていたのがもったいなかった。コアな著作を読まずに、周辺をうろちょろしているだけだからかも知れないけれど。 図書館で借りて読んだ『晴れ時々戦争いつも読書とシネマ』(新潮社)は『週刊新潮』の連載をまとめたものなのだろうか。そういえば、先日ある方の車に乗せてもらったら、後ろのシートにこの本(と、とある全集本)が置いてあって、おっ、とうれしかった。あんまり、本についての話ができるようなシチュエーションではなかったのでしなかったけれども。 福田さんついでに、こないだヴィレッジ・ヴァンガードに行った時『en-taxi』(扶桑社)も買った。いや買わせた、りー氏に。財布を忘れて出てきてしまったのだ。ほら、磯崎さんが出ていますよ、とけしかけて。 現金を持っていなかったわけではなかったんだけれども。
▼『ミーツ・リージョナル』2004年5月号 http://www.lmaga.jp/meetsnew/ 路線バスでまわる身近な旅と街探検の特集。 拙宅には関西在住のお客様もいらっしゃるけれど、ひょっとするとおなじみの路線も紹介されているのかも。路線バスに乗るとその街の様子(街のつくりや人の雰囲気)がわかるので好きだ。『ミーツ〜』は情報源としてだけでなく読み物としても面白いので、特集によってたまに買う。 湊川公園の人工衛星饅頭がものすごくうまそう(美味しそう、ではなく)に見える。たぶん食べたら普通の大判焼きみたいなんだろう。 内田樹「続・街場の現代思想」という連載コラムが面白かった。内田さんという人がどのような人なのかよく知らないのだけれど(ちょっと調べてみたらなんだか共通点もあったけれども)、先月号(りー氏が買ってきたので読んだ)と今月号のこのエッセイ(「結婚はお得か?」という若い女性に対する問い)はなかなか読まされたので、来月からもちょっとチェックしてみよう。 『ミーツ〜』の連載一般が面白いというべきか。
行為の報告にはなっているけれど、いわゆる書評的にはなっていないですね。 他にも見たり読んだりはしているけれど、こんなところで。
2004年04月08日(木)
|
|
 |