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やすみ日記
梅子
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2015年06月15日(月)
「笹の舟で海を渡る」角田光代

主人公が受身なのに成果だけを欲しがり、悪いことが起きると人のせいにしているので、読み終わったあと、ぐったりしてます。

受身な女と、行動力のある女が友達になり、やがて義理の姉妹になる。
受身な左織は、ずーっと風美子に被害妄想を抱いてるという話。

娘がいじめを受けてる時に、「戦時中はもっと大変だった。あなたなんか楽な方」って言い放つところも嫌。
無神経すぎ。

息子と差別して育てたことが原因で娘から嫌われた時も、「風美子のせいで自分は嫌われた」と思ってるところがゾッとした。
都合よく現実を捻じ曲げすぎや。

息子の秘密がわかった時も、長いこと打ち明けられずに苦しんだであろう相手への気遣いゼロで、自分のことしか考えてないし。

夫が小説書いてたら、「みっともないことはやめろ」と言うし。
自分からは何もせず、人を羨んで足を引っ張る左織みたいな人より、温彦みたいに、ダメでもいいから行動してみる方がずっと良いと思うけど。

左織って、女の嫌な部分を詰め込んだ見本市みたい。
他の本は、人を美化して書いてるんだなぁと思った。
ある意味、「こうなってはならん!」と自分を奮い立たせるのに良い本かも。