藤野恵美さんのトークショーに行ってきました。 藤野さんは、友達の友達で、ツィッターやmixiで交流させていただいてます。
会場のスタンダードブックストアは、本屋さんだけど、カフェがあって、個性的な雑貨がおいてあって、落ち着けそうな場所でした。素敵。
トークショーは、小説「初恋料理教室」に出てくるお料理付き。 入った瞬間から、料理のことばかり考えてました(笑) 生麩、とても美味しかったです。
藤野さんのトークの相方は、ポプラ社の編集者・小原さやかさんでした。 小原さんは、第1話を読んで、「生麩食べたい」と言っていたら、男性から「じゃあ、食べに行く?」と誘われ。その方とお付き合いなさってるそうです。 微笑ましい!!

★第3話について。
女装男子が好き。 3話だけ、初恋絡みじゃないと思う方もいるかもしれないけど、ミキには姉が初恋。
★第4話について。
既婚女性からは「ファンタジー」と言われる。 初老男性からは「俺のこと?」と言われる。 自分のことを、佐伯みたいに格好良いと思ってる男性が多い(笑)
★第5話について。
岡本かの子の短編「食魔」に出てくる流しの料理人と、「月の法善寺横町」の歌が着想の元。
小原さん:愛子先生が、単に初恋の想い出だけで料理教室を開くのではなくて、嫁ぎ先での生活や、それまでの人生が糧になってるのが良いですね。
★人生が変わった思い出。
恩師である眉村卓先生が、病床の奥様のために、1日1本短編を書くという生活をされていたこと。 それまで結婚願望が無かったのですが、気持ちが変わりました。
★料理の腕は?
20代はグルメライターをやっていたので、外食ばかりでした。 30代に料理をはじめました。 旦那も料理が得意なので、最初は炒め直されたりしてました(笑)
★今の時期におすすめの料理。
冬瓜の水晶煮です。
★なぜ京都を舞台に?
友達も住んでるし、京都が好きです。 その友達が、今日来てくれるかなと思っていたのですが、「祇園祭だから」と断られました。 京都人にとっては、祇園祭はとても大事なんですね。
作品の舞台は、あじき路地です。 実際に、そこの料理教室にも通いました。
司書の友人に、実際にリファレンスもしてもらいました。 「どうやったら司書と付き合えるか?」も聞きました(笑) ヴィンセントの作るデザートの味のモデルは、「グルニエドール」です。
★今後行ってみたいお店は?
なかひがし。積んできた草を使った料理で、8000円とかするんですよ! 気になります。
<質疑応答>
★作中で紹介しきれなかった料理は?
第4話、筑前煮にする予定が、粕汁に変更になりました。 筑前煮は九州の料理なので。
★映像化するならキャストは?
書いてる時は、映像全く浮かびません。
質問者:ヴィンセントはセイン・カミュがいいです。
<おすすめ本の紹介>
会場で配布されたペーパーに、「作中に出てくる京都のお店マップ」と「おすすめ・食の本」が載ってました。
個人的に「美味礼賛」(海老沢泰久)という辻調理学校創業者の話が気になります。 あと、ヴィンセントの人物造形は、ミュチエル・バルベリさんの「優雅なハリネズミ」がヒントになってるそうです。
<個人的雑文>
「初恋料理教室」は、京都らしいゆっくりとした時間の中で、優しい登場人物たちが織り成す、美しい四季と食の物語です。 人や食との出会いによって、人生が変わっていく、ということが素敵に描かれています。 私、こんな美しい伝統に彩られた生活をしていないので、上手く表現できないのですが(^^;
あと、藤野さんが「男性には変身願望がある」っておっしゃってましたが、女性には無いのだろうか?
今日のレポート、何か間違ってることがあったら、ご指摘ください<(_ _)>

***************** トークショーの帰り、日本橋駅そばの「リサイクルきもの さくら」に寄りました。
可愛い銘仙が千円。京都の骨董市の値段に慣れてると、驚く安さです。 (京都の骨董市は羽織3万円とかする)
お店の方も感じよくて、色々話しかけてくださったのですが、暑さでぼーっとしてました。 (夏の着物は我慢大会状態 (^^;)
刺繍の半衿(300円)を買いました。
表紙の愛子先生風のコーディネート(なでしこ柄の着物)で行こうかと思っていたのですが、雨で変更しました。 今日の着物と帯とバッグは、母から譲られたものです(30年以上前のもの)。
先週のトークイベントで、皆川明さんが「ファッションの永続性」という話をしてらっしゃいましたが、 着物は、体型変わっても着られるし、デザインの流行り廃りは無いし、長く着れるところがいいです。
着物は無地っぽいけど、柄が全部刺繍なんです。近くで見ると可愛い。 帯揚げは、三味線柄のハギレを使ってます。
帯留めは、5月のワークショップで自作した、つまみ細工です。

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