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やすみ日記
梅子
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2013年03月12日(火)
「花のさくら通り」荻原浩

寂れた商店街に、弱小広告制作会社が引っ越してきて、街おこしする話です。

若者のアイデアを邪魔する、石頭の商店会上層部がリアル。
おかげで、あちこちの商店街を通るたびに「ここにも藪八みたいな人はいるのかしら」と思ってしまう。

和菓子屋の守さんと同じく、私も「広告制作会社」が何するところか、ピンと来てなかったんですが、アイデア満載だが地道な、仕事ぶりは面白かったです。

無口な守さんが、夜中まで新作和菓子の試作を繰り返してるのを見て、仕事ぶりに感動する杉山と、
商店街イメージキャラクター作戦をプレゼンする杉山を見て、「俺と同じ口下手だと思ってたのに、まるで役者だ」と変貌ぶりに驚く守さん。

二人が、手を取り合い、商店街の改革に成功して、祭りの日に、守さんが杉山にお礼を言うところで、グッときました。
大企業に勤めてた時の部下も、杉山のことをライバル視してるかと思いきや、「一緒にCMやりましょうよ! あなたのことは嫌いですが、センスは買ってるんです!」と言ってくるし。杉山、人気者だな!

ユニバーサル広告社シリーズは3作目ですが、杉山は、ケーキ屋の女の子&同僚アルバイト女子からも好かれてるっぽいので、続編あるのかな?

寺の息子と、教会の娘の恋も可愛い。

僧になるためには3年間修行にいかないといけないから、その間、携帯も使えないし、外部とほぼ接触禁止。
どうするか? と言えば、彼女が「托鉢の日を調べて、険しい山を登って、待ち伏せして手紙を渡す」という手段に。すごい根性!
「俺は敷かれたレールの上を走ってるんだ、枕木は卒塔婆だ」というモノローグも笑える。