山田ユギ「誰にも愛されない」読みました。 元は「最後のドアを閉めろ」に収録されてた短編です。続編含む。チェコ語翻訳家と出版社の営業さんの話。私は、もっと翻訳家業界やチェコ語の世界について読みたかったんで、面白かったけど物足りない感じ。続編の方、ユギさんにしては展開が平凡ではないですか? 普通に考えるとすごく面白いんだけど、ユギさんだと思うと期待が高くなってしまう。推理作家の話も駆け足すぎる。 日下が、クリスマスに、無表情でよれっとなりながら、飯島の部屋に行くシーンはかわいいです。あと、仕事のことを相談されなくてスネるところとか。翻訳家仲間の大田原さんとか、もっと出て来て欲しかったな。ユギさんは脇役の造形も、いつも個性的で面白い。
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