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やすみ日記
梅子
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2006年03月19日(日)
藤子・F・不二雄の短編

藤子・F・不二雄の短編に、食欲と性欲の価値観が逆転した世界の話があります。
昔、週刊誌の書評で見かけて気になってたのですが、最近タイトルを知って、短編集を買ってきました。「気楽に殺ろうよ」というタイトルです。
この短編集、他の作品も、えらいブラックかつ皮肉たっぷり。定年退食のラスト、キツすぎです。明るく優しく夢いっぱいの、ドラえもんの作者とは思えない。それにしても、発想の豊かさに舌を巻きました。今更ですが、天才だったんだなぁ。少ないページで、強烈な印象を与えられる。
で、「気楽に殺ろうよ」ですが、食事がすごく恥ずかしいことで、真っ暗な部屋でカーテン引いて、こっそり食べたりしてるんですよ。代わりに、性欲がオープン。人殺しも、スペア(赤ちゃん)を作って、許可をもらえばOK。
なんじゃそりゃ!って感じですが、作中ではちゃんと合理的な説明がされてます。地球は人口増えすぎなんで、間引きしてくれた方が良いのだとか。食欲は個人的独善的な欲望で、性欲は種の繁栄に直結する、公的な欲望だとか。常識って言うのも、結構曖昧なもんね…。他のSF短編集も読んでみたいなぁ。