|
風紋 もくじ / この前 / この後
「そう遠くない昔のことのような気もするし、ずっとずっと昔のことだったような気もする、そんな過去のある時に、もう二度と会うことのできない遠いところへ旅立った友人」のご家族に、お手紙を書いた。そして、大きめの封筒に、お手紙と少々の書類と小さい冊子を入れて、郵便局からお送りした。 お風呂に入っている時に、「バナナジュース作ったよ。できたよ」と家族が声をかけてくれた。色が変わるから早く飲もうよ、と。 …う〜ん。でも私はお風呂の中。 考えた挙句、湯船でのんびりと体をあたためながら、バナナジュースをのんびりと味わった。 …なぜか、ワイングラスで(なぜだ?)。 演奏会が終わった。 もともとかなり体力の必要な曲目構成だったうえに、数日来の体調不良も重なってぼろぼろだったので、「本番で最後まで倒れずに楽しめたら良いな」くらいの気持ちで臨んだ。耐えられずに、本番の2時間ほど前に頭痛薬を飲んだのだが、効いたのかどうかよくわからない。 全体としての出来はどうだったかよくわからない。私としては、ずっと演奏してみたかった曲を今回演奏できたので、嬉しかったのだけれど、反面、“こんな時に…”という後悔が残ったというか…もっと練習したかったけれど、今の私にはこれがいっぱいいっぱいだった…。 しかし、本番は精一杯の思いを込めて演奏したので、その意味では後悔はない。 アンコールで、お客様から自然と手拍子をもらえたのが一番嬉しかった。 下の写真は、大切な大切な友人からもらった花束。大切な友人なのに、彼女は何にも悪くないのに、なぜか私は“会えない”という気持ちになってしまって、長い間連絡を取れずにいた。最近、ふと“今なら会えるかもしれない”と思うようになった。1週間前という直前に案内を送ったのに、来てくれた…。嬉しかった。 音楽、大好きな人達、愛している街、愛しているあの海、そして「そう遠くない昔のことのような気もするし、ずっとずっと昔のことだったような気もする、そんな過去のある時に、もう二度と会うことのできない遠いところへ旅立った友人」への思い。それらが、少しずつつながりはじめているように思う。 では、何をどう形にしよう? どう動こう? …少しずつ考えながら、動こう。 ![]() 注:花瓶は、たまたま家にあったものです。
もくじ / この前 / この後 |