|
風紋 もくじ / この前 / この後
外出するのは億劫だなぁ…と思いながら、外出する。しかし、いざ外出してみると、けっこう楽しんでいる自分がいる。あの家の庭に咲いている花。電車の窓から見える風景。忙しそうに歩いている人。じっとりと湿った空気。外に出るのも悪くないと思い直す(湿って蒸し暑い空気は、多少つらかったが)。 今日、買った本。 (1)『続続・吉原幸子詩集』(現代詩文庫172 2003年,思潮社)(詳細) 『続 吉原幸子詩集』(現代詩文庫 2003年,思潮社)(詳細)が刊行されたのは知っていたが(そして、そちらの方は刊行された早々に手に入れたが)、「続続・吉原幸子詩集」まで刊行されているとは想像もしていなかったので、書店で見つけて驚いたとともに、なんともありがたいことと思った。迷わず購入した。「続続・吉原幸子詩集」の刊行は、2003年5月である。その頃、私自身が体調を崩しはじめて、書店に寄ったり、Webで好きな本を探したりという余裕が持てなかったので、気がつかなかったのだろうと思う。 表紙に、「あのひと」という詩の一部が書かれていたのも、嬉しかった。ページを開いてみると、38ページに「あのひと」の詩の全部が掲載されていた。この詩を読むたびに、悲しいのか嬉しいのか癒されるのか引きちぎられるのか、よくわからない気持ちになって、あぁ、と思い、涙がこぼれそうになる。そして、“私は生きよう、死ぬまで生きよう”と強く思う。 「あのひと」以外の詩も好きだ…というか、好きだという言葉でいいのか、なんと言葉にしていいかわからないほど、私にとって大切なものだ。 (2)『思い出のマーニー 上』(詳細)・『思い出のマーニー 下』(詳細)(ジョーン・ロビンソン(翻訳: 松野 正子)、2003年(初版1980年)、岩波少年文庫) これから少しずつ読みます。 今日、買ったCD。 「NHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』オリジナルサウンドトラック」(詳細) 大河ドラマ自体は、家族が見ているのを横でちらちら眺めているくらいで、ほとんど見ていないに等しいので何とも言えないのだけれど、このテーマ音楽は好きなので。何かが静かにひらいていくような感じが好きだ。 大河ドラマのテーマ音楽では、他には1996年の「秀吉」のメインテーマも好きだ。 “助けてくれ”と言ってしまいそうになりながら、何となくその言葉を喉の奥に飲み込んでしまうことが時々ある。だからどうだというわけでもないのだけれど。こんなことをここに書きたくなるのもどうなんだろうと自分でも思うのだけれど。 いろいろな人の助けを借りながら、少しずつ自分の力で生きていければいいなと思う。
もくじ / この前 / この後 |