風紋

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2003年04月03日(木) 勢い余った、春の1日 / 寂しさ

美容院に行って、髪の毛を4cmほど切り、パーマをあてた。初めて行く美容院だったので、身体が強張ってうまく動かない感じがした。女性週刊誌を手渡され、その中の摂食障害についての記事を何となく読み耽ってしまった。

その後、大学に行く途中でふらふらと寄った化粧品店(厳密には化粧品店ではないのかもしれない)で、勢い余ってファンデーションと化粧下地を買う。勢い余ってという言い方はおかしいのだけれど、どう考えても、美容院に行ってやたらとテンションが上がっていたとしか思えない。買い物よりも店員のおばさんとの会話を楽しんでいた。私は人見知りがきついので、本当はこういう場で店員さんと話すのは苦手なのだけれど、この店員さんには割と抵抗なく、すっと喋ることができた。丁寧で、笑顔の優しい方だった。

その後大学に行くが、あまりにもお天気がよかったのと、天気予報で明日は晴れではないと聞いていたので、電車1と電車2の乗換駅から大学まで、お花見を兼ねてふらふらと歩くことにする(「電車1」と「電車2」に関してはこちら)。今日は一昨日とは少し違う道を通ってみる。やっぱり桜のたくさん咲いている道を選んで。一昨日よりはたくさん咲いていた。そして一昨日よりもお天気が良かったので、他にも桜を愛でている人がたくさんいた。「今年の桜は白いですね」と話しているおばさんとおじさん。絵を描いている人。写真を撮っている人。川沿いにはお弁当を広げている中学生のグループ、大学生のグループ、お母さんと子ども。昼寝をしている人。本を読んでいる若い人。車椅子のおばあさんと、車椅子のおばあさんと同じ高さにしゃがんでいるおじいさんがお弁当を食べていた。

桜。上の方に咲いているのも、少しはずれて下の方に咲いているのも、なんて綺麗なんだろう。なぜあんなに毅然と綺麗なのだろう。上を見上げると、風にのって時折ひらひらと桜の花が落ちてきていた。あるものは土の上に。あるものは川に落ちて流れていく。地面に落ちている桜の花を拾って、手のひらに載せて、しばらく眺めてみた。大切な宝物のように思われた。

この季節に、雪柳が、目の覚めるような白さで美しく咲いているということ、私は今まで知らなかった。

大学に行って、その足で教務の窓口で新年度にもらわねばならない書類をもらい、研究室に行き、ぼけっとしていると後輩が遊びに来てくれたので、散歩をしながらしばらくお話。

後輩と別れて、引き続き研究室でぼけっとしていると、突如、行きたいと思っていた展覧会が今日までであることに気がつき、一時逃亡して展覧会を見に行く。

もう一度研究室に戻り、そのまま21時過ぎまでぼけっとし、21時過ぎてから、あきらめて帰る。

勢い余っていろいろなことをしてしまった日だけれど、なぜか勢い余って本業が進むということにはならなかったのが、どうだか、と思う。少し反省。ただ、実質的には明日からいろいろなことが動き始めるので、ゆっくり時間を取れるのが今日くらいだった。私にしてはアクティブに動き回ったので、今は少し頭が痛くて、眠い。この季節になって少し暖かくなると、私は割と頭痛が出やすい。身体が疲れたと訴えているような気がする。まだまだ大丈夫と頭では思っているのだけれど。


寂しいから書くのか、書くから寂しいのか。

よくわからないけれど、今は、ただ、書きたい。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)