風紋

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2003年04月01日(火) 歩く / 4月1日

学校への行きしな、突如、お花見を兼ねて歩いてみようと思った。

いつも大学へは、(家)→自転車→電車1→電車2→徒歩→(大学)という手段で通っている。だが、電車1と電車2の乗り換え駅から大学までは歩くのが不可能ではない距離なので、1年に1度くらい気が向いた時に、電車2に乗らずにふらふら歩くことがある。今日はそういうふうに気が向いた日だった。電車1に乗っている時に窓の外に見える桜があまりにもきれいに見えたから。週間天気予報によると、今週はお天気のよい日が少ないようだったので(今日も曇り空ではあったのだけれど)。

知り得る限りでなるべく桜の多い道を選んで歩いた。お花見というには少し早かったかもしれない。しかし、もう既にかなり咲いていたので、ゆっくりと花を愛でながら歩いた。時々立ち止まりながら。ものによっては、今から咲き始める雰囲気のものもあった。

私は桜が好きだ。もう、なんと表現していいのかわからないくらい好きだ。その割には、桜の名所と言われるところにはあまり行かないのだけれど。遠くから見るのも、近くから見るのも好きだ。見ているだけで、優しい気持ちになれるような気がする(…のは錯覚か?)。今年も咲いてくれてありがとうと思う(私のために咲いたのではないことは知っているが)。今年もこのように桜を見ることが出来てよかったと思う。

途中、川沿いの道を歩いた時に、少しだけ海の匂いがしたような気がした。あまり海には行かないので気のせいかもしれない。あるいは雨の匂いと混じったか。

桜以外の花も見た。足もとにたんぽぽ、はこべ、おおいぬのふぐり。その他、雪柳や連翹(…という名前なのかどうか少し自信がない)。雪柳の白さに目を奪われる。

途中、小さい女の子と乳母車を押したお母さんが散歩しているのに出くわした。女の子は枝垂れ柳の下で立ち止まり、手の届くところの枝を集めて掴んで、嬉しそうに笑っていた。〜〜ちゃん行くよ、と優しく声をかけるお母さん。

私は気分の浮き沈みが多少激しいようで、気分が落ち込みやすいし、一度ネガティブな方向に振れてしまうとなかなかポジティブに戻らない。ただ、今日歩きながら見たもの聞いたものは本当に美しくて、嬉しくて、なんだかにこにこしながら歩いていた。時々は、こういうふうに歩いてみようと思った。


4月1日。私の周りにも、環境が大きく変わった人も、そうでない人も。

同僚・先輩と話をしていて、とにかく失敗を恐れずに次々がんがんいくしかないねと。失敗したとか、あぁ駄目だったとか思っても、立ち止まらずに、“はい次”って、どんどん進んでいくしかないねと。それでうまくいけば儲けものみたいな感じで。

そうできないことだってあるだろうけれど。私自身、かなりののんびり屋なので、そんなの絶対無理だよと思わないでもない。ただ、私に関しては「私はのんびり屋だから」と自己規定してしまうことによって現実から逃げてるふしが、ないでもないから。できることから少しずつ。少しずつって言ってるから駄目なのかな。たまには思い切って。

時と場合によるだろうけれど。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)