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昨夜も眠り込む前に、寝付けなくてのたうちまわっていたような気がする。でもあまり覚えていない。 近所の公園の時計が、先日から8時30分過ぎを指したままずっと止まっている。 止まっている時計を見るといつも思い出すのは、「止まった時計さえ 1日2回だけ 巡ってくるそのとき 刻むことできる」という歌詞だ(「Over the Top」/LINDBERG)。初めてこの曲を聴いた時に、そうか止まった時計も1日2回は正確な時間を指すのだと妙に感動したのを覚えている。 これも甘えなのかもしれないけれど、私自身が止まってしまったとしても、動けなくなったとしても、それが全然だめというわけではなくて、タイミング次第では、小さなことでも何かできるのかもしれないと思った。 昼過ぎに大学に行く。いろいろな人といろいろな話をしていると、それほど落ち込みスパイラル(だからそんな言葉はあるのか?)を意識しないで済むし、実際どうでもよくなっていたのかもしれない。 急にさっぱりしたものが欲しくなって、サンキストのグレープフルーツジュースと、朝食りんごヨーグルト(これ)を食べた(飲んだ)。それからいただきもののチョコレートを。ごちそうさまでした。あとは作業をしながら紅茶を2杯とコーヒーを飲んだ。飲み過ぎ。 紅茶を葉っぱから淹れる物理的・精神的余裕がないことがあって、でもいろいろ葉っぱを見て回るのが好きで、買ってしまうと葉っぱばかりたまってしまい、どうしようかと思っていたのだけれど、レピシエのテイスティングカップ(これ)を使うと手間が要らないと教えて頂いた。先日注文していたのが昨日届いたと連絡を頂いたので、今日受け取ってから大学に行って、使ってみた。確かにポットで淹れるよりも気分的に楽(?)であるように思う。ただ、淹れた後の葉っぱの処理をどうしたらいいんだろうかと思った。 2月11日の日記に書いたCDを少しずつ聴いている。 「Innervisions」(Stevie Wonder)の方は、「All In Love Is Fair」の冒頭の部分で、やられたと思った。「やられた」って、どんな感じなのかうまく説明できないけれど。心にしみわたってくる感じがする(あ、冒頭の部分だけでなく、全体的にも好きです)。最初聴いた時は、最後の3曲が特に印象に残ったのだけれど、数回聴いているとどれも印象に残る曲であると思う。 「Music for Organ and Brass」の方は、まだ全部聴いていないけれど、オルガンで聴く「展覧会の絵」(Pictures at an Exhibition/Mussorgsky)は風情がある(これはブラスは入っていない)。あとは「Crown Imperial」(Walton)が、もともと好きだったので嬉しい。 音楽を聴くと、今、自分が立っている地平をごそっと引っ繰り返されるような気がする。引っ繰り返されたいのかもしれない。 やっぱり電車に乗るのがきつい。電車の進むスピードがものすごく速いような気がして落ち着かなくなる(別に新幹線通学をしているわけではない)。しかし、このくらいのスピードで進まないと時間がかかりすぎてしまうとも思う。 夜、電車から降り立った時に、冬の匂いと春の匂いが混じった匂いがした…ような気がした。春になるのはほんの少し怖い。
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