風紋
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昨日、あんな天気予報を聞いたけれど、私の居るところは青空が見えた。嬉しかった。けれど、青空の見えない日でもきっといいことはたくさんある、…と思いたい。
「テレプシコーレ」のメロディーが、頭の中をぐるぐると回りっぱなしの1日だった。楽団の練習の翌日は、こうなることが多い。嫌な感じではない。むしろ少し嬉しい。
来年度の週に一度の仕事先へ書類を郵送し、論文の第2稿を提出したら、夕方にはばさっと気が抜けたようになってしまい、しなくてはいけないことがあるのに、どうもする気がしなくなってしまった。こんなことをしていたら、きっと後で「何にもしなかった」と自己嫌悪に陥るんだろうなと思いながら、頭がはたらかず、ぼーっとパソコンの画面を見つめながら、マグカップにいれたコーヒーが減るばかりという時間を過ごした。
帰りしなに、センチメンタルな気持ちになってそれがずっと続いていたのは、冷え切った夜空に星がきらきらと美しく輝いていたからだ、ということにしておく。
ジャスミンティーが飲みたくなって、探している。単に高貴な気分を味わいたいだけなのかもしれない。
前の家があったところを見ることができる道を通って帰って来るのが習慣化してしまった。取り壊された直後に比べると、この場所を通る時に随分平静な気持ちでいられるようになったなと思う。ただ、前の家のイメージを具体的に思い浮かべると、まだ少し落ち着かない気分になる。昔はともかく、今はここはこういう風景の場所なのだ、何にもないのだと自分に言い聞かせるために、私はこの道を通って帰ってきているのかもしれない。もう4ヶ月も経つのに、まだ前の家の解体を自分の中で消化(昇華?)できないのか私、と思うと、少し情けなくはあるけれど。
言葉にして書こうと思っていることはいくつかあるのだけれど、今は少し眠くて、気力が切れているので、明日があるということも考え合わせると、今から書き始めるパワーがないような気がする。「いくつか書こうと思っていることがあるが、書くだけの力が少なくとも今は無い」ということだけ覚えておいて、今日はおしまいにする。
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