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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2008年12月13日(土).......ユイマ15歳&私立高校個別相談会
今日でユイマは15歳。生まれた病院がキリスト教系の病院で、12月のその時期、薄暗い院内のそこここにクリスマスの飾りが施されていたことを思い出す。もう数日遅く生まれていたらクリスマスのイベントを見ることができたのにね、なんて話ながら退院したっけ。あれから15年も経ったのか。今日は、高校受験で「押さえ」(昔で言うところの「滑り止め」ってやつですな)になりそうな学校の説明会&個別相談会に出かけたのだが、それがキリスト教系の学校で、学校の中の飾り付けを見ながら生まれた病院のことを思い出したりしたわけだ。

さて、東京都の高校は公立も私立も入試は2月に入ってからだが、お隣埼玉県の私立高校は1月に実施する学校が多数派だ。最近は東京の子が埼玉の学校を、練習のため、もしくは先にとにかく合格を決めておくために受けるケースが増えてきている。少子化の昨今、埼玉の学校にしてみれば、受けてくれる人数が増えればそれだけ受験料収入が増えることだし、少しでも優秀な子が都内の入試に失敗して(!)自校に来てくれればこんなに良いことはない。ということで、県外の子もウェルカムなのだ。しかも埼玉の私立は、その子の実力(模試の結果や内申など)によって、あらかじめ「確約」をくれるところもあるいう。確約をもらっておけばあとは受験するだけでいいのだ。

ユイマは気が小さいので、必ず合格をくれる学校を押さえておいた方がいいのでは、というお父さんの考えで、家から通える範囲の学校で探したところが、たまたまキリスト教系のS学園だった。

S学園は、特別進学コース(「難関」国公立私立大学(東大、東工大、一橋大、お茶の水女子大、早稲田、慶應など)を目指すコース)と総合進学コース(GMARCHねらい(学習院、明治、青山、立教、中央、法政)のコース)の二つに分かれていて、受験するときにはそのどちらかを選ぶ。説明会では、特進コースの内容について相当時間を割いていたが、特進の中でも選抜試験の上位成績者には、学校が費用を出して、駿台の模擬試験を受けさせたりZ会の通信教育を受けさせたり、とにかく難関校合格のためなら外部だろうと何だろうと、良いと思うものはなんでも使っていくというなりふり構わぬぶり。
また、地方大会優勝レベルのスポーツ優遇もあるようだった(その場合は総合進学コースを受験)。体操やスケートや野球で実績があるという話もスライドで見せてくれた。

上位校で文武両道を謳う学校は多いが、それはひとりの人の中での文武両道だ。が、この学校の文武両道は分業体制なのだ。文の部分でがんばる生徒、武の部分でがんばる生徒、難関大学に入る生徒、中堅大学に入る生徒、いろいろいて、学校全体として評判を少しでも上げるべくがんばっている。

説明会の後の個別相談会で、ユイマは塾で受けていた模試の数値と英検準2級の合格通知、そして内申点を見せて、内申はちょっと足りないけれどこれだけの実力(模試での偏差値と英検準2級)なら特進コースで合格圏です、と二重丸をいただいた。確定という言葉をつかってはいけないので合格圏という表現を使っているとのこと、これで一校は合格をいただくことができた。

ところで、キリスト教の学校に行くのは初めてだったが、印象的だったのは説明会の最初に礼拝があったことだ。チャプレンの先生(アメリカ人の先生だ)がクリスマスのことについてお話くださり、最後にだれにも道が開けますようにとお祈りしてくださった。5分ほどの短いお話なのに、親も心が洗われるような気持ちになったのは、ひとえにこの先生のお力なのだろうと思う。特進コースの説明を熱くしてくれた先生には悪いけど、このチャプレンの先生がいらっしゃることが、この学校のもっとも価値ある点なのでは、と思ったのだった。



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