ノイノイがこの世で一番怖いのは、鬼。
節分で豆を食べられるのはうれしいけれど、鬼が来ると思うと怖くて仕方がない。
昨年も一昨年もさらにその前も、ずっと鬼に泣かされてきたノイノイ。(2004年はこちら。2005年はこちら。2006年はこちら。)少しずつ成長はしているのだろうが、怖いことには変わりがない。しかも、今年は5歳になってだいぶ知恵がついたので、2月になったら鬼が来ることがしっかり予想(想像?妄想?)できてしまい、年が明けてからというもの、毎日のように、明日は2月か?まだ2月にならないか?と心配し続け(カレンダーがまだ読めないのが5歳の悲しいところ?(笑))、ついに、その日がやってきた。 今日は豆まきがある、と思っただけで朝から泣けてくる。
保育園に到着してもまだ泣いていて先生に慰められていた。先生のそばにいれば大丈夫だよ、となだめつつ先生によろしくとお願いしつつ別れたのだが、夜お迎えにいくと、鬼のことなどすっかり忘れたように元気に遊んでいたー。小さい頃は私の顔を見ると今日は怖かったんだ、とすぐに思い出して私にすがりついて泣いたものだが!成長したのね(笑)
「鬼、来た?」と聞くと、ああそうだった、とばかりに思い出し、クラスの男の子が果敢に豆を投げて退治してくれてすごかった、という話をしてくれた。自分が退治したわけじゃないのに、○○クンと△△クンが豆を鬼の鼻につっこんだら、鬼が苦しくて逃げていったんだよ!!と。(鬼さん、災難だったねぇ)当のノイノイはといえば、「××先生のとこに逃げた」そうで。でも、やっぱり泣いてしまったんだって。「だって、こわかったんだもん!!」だそうだ。
そして、本日が本当の節分だ。 吉祥寺の八幡宮で「節分追儺式(ついなしき)」をやると書いてあったので、見物がてらノイノイとぷみぷみを連れて行く。ノイノイは鬼来る?鬼来る?と何度も聞くので、さーわからないなぁと答えるとやっぱりめそめそ泣いてしまう。鬼が来るってわかったら中に入らないでね!と何度も何度も念押しされてしまった。実は私も、神社の追儺式ってどんなことをやるか知らなかったのだが、要するに豆まきだけだったのだ。
宮司に導かれ、武蔵野町内会だか武蔵野商工会だかの人たちとおぼしき年女年男たち(まさに老若男女)が何十人も揃いの裃を着て、ぞろぞろと宮内に入っていって、ながいこと中でお祓いらしきことをしていて、やっとそれが終わると、またまたぞろぞろ出てきて今度は回廊から景気よくたくさんの豆をまくのだ。確かに大勢で豆をまくのは壮観といえば壮観なのだが、お祓いの間は私たちはずっと外で手持ちぶさたで待っている。待っている間も鬼が来るんじゃないかと想像しては涙をためているノイノイは、何度ももう帰ろう、もう帰ろうと泣きべそをかいていた。で、結局鬼の登場はなく、にぎやかな豆まきになったので、すっかり機嫌がよくなっちゃって。最後は巫女さんから豆をじかにもらって年の数に1個多い数だけ(数え年の数)食べてすっかりニコニコになってしまったのだ。
あーあ。鬼は出てこないのか、なーんだ。つまらん!(笑)
ちなみにノイノイが、鬼の次に怖いのはたぶん雷、その次に怖いのは地震。なんたる自然児!!
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