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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2005年03月12日(土).......本人の人生2・・・親がしてはいけないこと
2浪決定から一夜明けて。爽やかな朝のはずなのに、頭の中はどんよりとしていて、つまらない考えが頭の中をぐるぐる回る。
やはり某私大を断ってしまったのは勿体なかったのではないか。
親が大学に頼み込めば、もう一度合格を復活させてもらえるんじゃなかろうか。
2浪したって来年受かる保証は無いんだし。
それよりも、少々不本意だとしても同じ美大なんだから、合格をくれたところに行くのが良いのではないか。
えとせとらえとせとら。

ジュンコの考えは昨夜充分に聞いたし、あくまでも本人の意志なのだから、そんなことを思っても仕方がないことは分かっている。しかしつまらない思いにとらわれて出口が見つからないので、noripに電話してみた。

本当にこれで良かったんだろうか。絵を描きたいから大学受験してるんでしょう?だったら、美大なら、どこでも同じじゃない。某私大だって良い大学じゃない。せっかく合格したんだから、やはりそこに行った方が本人のためになるんじゃないだろうか。これから親が頼み込めば辞退を取り消してもらえるんじゃないだろうか。そしたらジュンコともう一回話して私大に行きなさいって言って行かせた方がいいんじゃないか。
と一気に言ってみた。

最近読んだ「オニババ化する女たち」の中に、“だれと結婚したって大した違いはないんだから、とにかく結婚して子供を産んでみるといい”的な発言があった。noripはそれを引用して、絵を描くためならどの大学に行ったって同じだろう、というのは、だれと結婚したって同じだろう、というのと同じであって、でも、そこには、やっぱり、どんな人(どんな大学)と結婚するかという問題があるわけで。
他人から見たら同じだろう〜〜って思うことでも本人にとっては違うんだろう。
それと、絵を描くためだけに大学に行くっていうのは違うんじゃないの?それなら大学に行く必要なんかないだろう。要するに、人に会いに行くんでしょう?そこに集まっている人に会いにいきたいんじゃないの?

それに、親がいくらこうしてほしいと思っても、それを本当に本人にさせちゃだめだ。もちろん、ディスカッションは必要だよ。でも最後は自分自身で決めさせないと。

良くジュンコに言われるよ。お父さんはずるい!って。なぜかというと、‘お前こうしろ!’と言ってくれれば、その通りにするのに、絶対こうしろとかああしろって言わない。だからずるい、と言われる。

お父さんがこう言ったからそうした、というのは良い口実を与えるだけだ。失敗したときに、お父さんが言ったからそうしたんだ、と人のせいにすることができる。だから、そういうことは絶対にしない。そういうスキは絶対に与えない。

以上がnoripの考え。

私もほぼそう思って子供たちを育ててきたつもりだが、noripほど、厳しく自分を振りきれないのだ。子供に対していろんな思いがあるのは多分noripも同じはずだ。でも自分の思いと子供たち本人たちの考えとをしっかり分けて、子供たち自身による意志決定を待つ冷静さがある。
父親と母親の違いかもしれないけれど、私などよりもずっと子供たちを信頼しているとも言える。
いつもいつも、私はじたばたして、肝心なときに子供たちを信じ切れていないのだ。

でも、つまらない私の思いをnoripに話して良かった。子育ての基本を再確認して私もすっきりした。やっぱりそんなのダメだよね〜〜だれと結婚したって同じなんてことはないもんね〜〜と笑って思えるようになったから。




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