おしっこをすると、ブルブルってなるよね〜とトイレから出てきたユイマが言った。「ここがきゅーって縮むんだよ」と下腹のあたりを指していうので、私が、「膀胱が縮んだように感じるの?」とユイマに聞くと、横にいたジュンコが「縮むのはキ○タマでしょ」と不躾に言う。(慣れないのよね、そういうコトバを女の子が平気で口にするのって。少しは控えめに言えよ〜〜なんて思ってしまう) 意味が分かったのか分からなかったのか、「ねぇ、ここ、縮まない?」とユイマが再度私たちに聞くので、ジュンコと二人、「アタシたちは女の子だから、縮んだりしないの!そんなことはわからないの!」と声を揃えて言ってしまった。
そして、「どうしてそこが縮むか知ってるでしょう?熱を逃がさないように縮むんだよ」とやおら解説を始めるジュンコ。ユイマもそのことはお父さんからも習っていたので知っていて、夏熱いときは伸びるんだ〜などと応じる。 「そこで大切なものを作ってるんでしょ。冬は身を縮めて寒さから大切なものを守り、夏は伸びて熱を発散して。とにかくそこの温度を一定に保ってるんでしょ?」と私も続いて解説。(こういう言葉遣いなら得意だ(笑))
自分で話を振っておいて、真面目な(?)話になってつまらなくなったのか、ジュンコが2階に退散していく。
と、いきなり、ユイマ君「ねぇ、どうして子供って産まれるの?」と私に質問。
おお、来たな、と思って、ここで慌ててはいけない、と心に言い聞かせ(笑)「え?ユイマ君、この間、学校で習わなかったの?」とまずは聞いてみる。(第一声がこれなんて、ちと情けね〜〜) すると、「習ったんだけど、訳分からないんだよ。どうして、精子と卵子が合体するの?なんで、どうやって、合体するの?」 というので、「それは、卵子のある場所に精子を送り込むのさ。」と(平静を装って)言うと、「どうやったら送り込めるの??」と言うので、「挿入するのよ。」というと、「どうして入るの?」「どうやって入るの?」「信じられない?」「なんでそんなことが起きるの?」「自然に入るの?」と断続的にいろいろ聞くので、そのたびに、そうねぇ。信じられないけどねぇ、となどと相手のいうことに殆どオウム返し状態の相づちを打って煮え切らない態度をしていたら、そのうち、「子供でそう言うことが起きたら大変だね」というので、またも、そうねぇ、子供はまだそういうこと起きないねぇ、と答えると、少し安心したのか(?)「ホントに不思議だよ、訳分かんない」と言いながら2階に行ってしまった。
ああ、私、性教育の先生としては全然失格だ。
それにしても、昨年度の性教育の授業で「ペニスが勃起して膣に挿入される」ということを、イラスト付きスライドで解説されたはずなんだが、ユイマ君、きっと全く実感が湧かなかったんだろうなぁ。
ものすごく清純派のユイマ。邪な考え(?)が全くない、清らかなユイマ。
こんな清純派ユイマ君もいつか、内面から性的欲求とか、性の衝動みたいなのが湧き起こるようになるのかしらん。
健全な成人男子として、湧き起こって欲しいような欲しくないような・・・・母の思いはフクザツ。
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