ぷみぷみの通信教育「Z会」は私の担当である。 最近判明しつつあるのは、ぷみぷみは完全文系。算数が若干不得意・・・・らしいということだ。 まぁ、それは単に私の感想にすぎないので、あまり意味がないが、とにかく、こんな具合。
「こどもが8人います。うきわが6つあります。あとなんこ うきわがあれば ぜんいんがうきわをもてるでしょう。」という問題に、ぷみぷみは、
6+2=8
と式を書いて、回答欄は空欄にしている。 どう答えて良いのか途中でわからなくなったのだとか。
私は悩んでしまった。浮き輪のある子供6人と浮き輪のない子供2人、合わせて8人、とぷみぷみは考えたのだろう。だからこの問題が問うている、浮き輪があと何個あれば足りるのか、2個あれば足りるのだ、ということを理解していない、とは言い切れないのではないか。
かといって、正解とされる答えのように
8−6=2 こたえ:2こ
じゃなくちゃだめなんだ、と言ってしまうと、問題の解き方(方法)だけを覚えて書く、という悪しき習慣をつけてしまいそうで・・・悶々悶々
こんな本を読むと、その弊害について多々語られている。 そもそも、ぷみぷみに公文でなく、Z会をやらせることにしたきっかけとなったのはこの本だったと言っても良い。
ではここで数学者のお父さんに登場してもらおう。norip先生の発言はいかに?
この問題で必ず引き算をやらなくちゃいけないというのはおかしいのであって、押しつけだよね。だから、6+2=8ってやって答が2個って言うのなら、それは正解じゃない?
引き算を使って解きましょうって制限がついているのなら別だよ。だって、6+X=8ってことなわけだから。Xがもとまればいいわけでしょ?
ただし、これとは別に、引き算の概念は教えなくちゃいけない。
というもの。
それから、8という数は6と2に分けられるということがわかる事の方が大事だ、という。ある数が何と何に分けられるか、ということがすぐわかるようにならないと、これはダメなんだ。そのために、ジュンコもユイマも公文をやらせていたようなもんだ。とのこと。
8だったら、1と7、2と6、3と5、4と4、5と3、6と2、7と1・・・・みたいな。
最終的には、3年生くらいまでには、100や1000くらいまでのあらゆる数をこのように2つに分解し、どんな数とどんな数からこの数ができているか、考えなくても答えられるようにならないといけないのだそうだ。それこそが、算数の基礎力なのだ。
このあと、まだ夫婦の話は続き、実は、子供8から浮き輪6なんて引けないよね、なんて話にもなり、リンゴ3個とミカン2個で全部でいくつ、なんて答えられない子供はいると思う。だってリンゴとミカンは違うから。そこで、果物3個と果物2個で全部で果物はいくつ、っていう具合に抽象化することによって数としてとらえ、結果、足し算ができるってこと、そういう概念を理解させていくんだが、それがまた難しい、なんてことを延々と・・・
1年生の算数って難しい。というより、算数を教えるのって難しい。ときどきはお父さんに登場してもらおうっと。
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