ノイノイは仁王様がとてもコワイ。ぷみぷみの作った鬼のお面もコワイ。すごくコワイ。だれかがかぶって、おどかそうものなら、真っ青になって、そして真っ赤になってパニクって怖がって泣き叫ぶ。
だから、鬼のお面はお二階の奥の方にしまってある。
さて、今日もノイノイがイタズラをした。私がせっかくきれいに袋に詰めた紙パンツをまた袋から引っ張り出して全部ばらばらにしてしまったのだ。床じゅう、紙パンツだらけの惨状を見つけて「こら!誰がこんなことやったの!?(ノイノイに決まっているが、一応、自首する機会を与えているのだ)」とノイノイを見ると、そっぽを向いて「ノイノイやってないもん!」とうそぶく。
何度か、ノイノイじゃないの?ちがうよ!の押し問答を繰り返した後、お父さんが、「じゃー、やったのはー、ぷみぷみ?」と聞くと、ノイノイ、ニヤっと笑って、その手があったか!とばかり「ぷみぷみちゃんがやったの〜」と大嘘!
「だってさ、ノイノイしか部屋にいなかったんだよ、ぷみぷみなわけないじゃん!!」と私が詰め寄っても、 「ぷみぷみちゃんがやったんだもん!」とまだ言ってる。
もう一度真実を告白する機会を与えよう。
「紙パンツ出しちゃったのは、ほんっと〜〜〜にノイノイじゃないの?」 「うん、ノイノイやってない!」
そこまで言うか!では、最終手段に出るぞ!
「分かった!、じゃあ、鬼に来てもらって本当かどうか見てもらおう!」
するとノイノイ、いきなり、顔が変わって「ノイノイが紙パンツ出した〜鬼コワイ〜」と泣き出さんばかり。
あああ、どうして鬼が登場しないと正直になれないの!?
ま、気持ちは分かるけどね。 親の言うことを聞くなんて沽券にかかわるものね。鬼だった仕方がない、言うことを聞くしかないってことよね。 2歳にしてもう親の言うことを聞きたくないなんて、先が思いやられるなぁ。
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