ジュンコは朝9時〜夜9時までほとんど絵ばかり描く生活を送っている。今日は素描で気に入った作品ができたようで、珍しく家に戻るなり、ほらほら〜と見せてくれた。
日清のカップヌードル。
背景は淡すぎて、‘お前これ手抜きじゃん?’な雰囲気ながら(そこはまだまだ修行の余地あり。淡いけど手抜きじゃないというふうに描けなくちゃダメ)カップヌードルはほぼ画面中央に浮き上がるように存在を主張している。
確か、このカップヌードルを持って帰ってきた日は、「今日はお夜食があるのよ〜」と嬉しそうだったな。聞くと、カップヌードルのふたをあけて中がみえるような構図にしている子が多い中、ジュンコは、だって開けちゃったらあとで食べられないじゃん!と敢えて開けずにその姿を素描したらしい。
描いたら絶対あとで食べるんだ、という決意と期待を一身に集めたカップヌードル。
カップヌードルなんて食べたことがほとんどないジュンコ、「珍しい〜おいしいー最近こういうのもおいしくなったよね〜」と食べてました。保存料・着色料抜きになっただけでも昔よりおいしくなったのだな。
毎日毎日絵だけ描いていれば良い生活。うまくいかないこともあるけど、結構機嫌が良くなってきた、と申しておりました。
長年の経験に裏打ちされた美大向け予備校のノウハウはやはり大したものだ。受験生を追い込みつつ、ナチュラルハイな状態に持っていく。
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