昨日の夕食時、めずらしく、ユイマ君が学校であったことを話してくれた。何でもショウイチ君(仮名)が、みんな一緒に何かをやる団体行動がなかなかとれず自分勝手だ、ということが問題になって、先生が話し合いをしましょう、と提案し、学級会でそのことについてみんなで意見を言い合ったのだそうだ。
ユイマによると、ショウイチ君(仮名)は、もともと人に合わせるのが苦手で、一人で本を読んだり虫を見たりするのが好きな人なのだそうだ。そして、今回、週に2回ほどある「全員遊びの時間」に、ショウイチ君(仮名)が参加せず教室に残って本を読んでいたりすることが度重なり、問題となったわけだ。
さて、学級会では、大方の意見が、ショウイチ君(仮名)は自分勝手でいけない、やはりもっとみんなと協力しなければいけない、「全員遊びの時間」の参加は「しなくちゃいけないもの」なのだからサボるのはおかしい、という具合だったらしい。 ショウイチ君(仮名)の申し開きは無いのか?と聞くと、それはちゃんとあったらしいのだが、彼の言い分がまたみんなの不興を買いそうな発言で「やりたくないと思った。」とか「行きたくないから行かなかった」とか「めんどくさかった」などというもの。
ますますクラスの雰囲気がショウイチ君(仮名)バッシングに傾く。
この学級会の最後がどうなったかは簡単に想像できる。「これからはいやでもちゃんと参加しましょう」と強要されて「わかりました。これからはそうします」と言わされるのだ。ああ(ため息)
ユイマのクラスでもそういう結末だったそうだ。
30年前から同じだよ、小学校の学級会(^_^;)
改めて私がユイマに「ユイマはどう思ったの?」と聞いてみると「ちょっとひどいなぁと思った」と言うのである。「だって、前なんか(ショウイチ君(仮名)が)行きたくないって言うのに無理矢理腕を引っ張ってひきずるみたいにして(係の子が体育館(全員遊びの会場)に)連れて行ったんだよ。あれはちょっとひどいと思った。僕だって、全員遊び、やだなあとか面倒だなぁとか思ったことがあったから、ちょっとショウイチ君(仮名)の気持ち分かる。」と。
「じゃ、どうして学級会でそういう発言しなかったの?お友達の気持ちも分かった上でどうしたらいいか考えないとあんまり一方的じゃないの」 と言ってみる。 すると、ユイマ、恥ずかしいときに必ずする仕草、身体をくねくねとねじらせて
「だって、恥ずかしいんだもの・・・」
「そうね、みなと違うことを言うのって、勇気がいるよね。でも、勇気出さなくちゃいけないときもあるんじゃないかな。もしも、その子がユイマの大事なお友達だったら、味方になってあげなくちゃね。」
そうすると、横からジュンコが「そうだ。そういうのって、勇気だよね。」と加勢する。
ユイマが「あ、でもそう思いついたのは会が終わるころだったし。」と言うので
「じゃ、こんどまたそういう話になってあんまり一方的だったら、ユイマ君、自分の意見もちゃんと言うんだよ。」と言って話を終わりにした。
こんなふうにして、今日は「勇気」ということについて、語る結果となった。
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