ユイマ君に与えられたお手伝いはゴミ出しである。燃えるゴミの日は各部屋のゴミ箱を持ってきて一つにまとめるのを手伝い(生ゴミは難しいので私がやる)定められた場所に出しに行くのが仕事。燃えないゴミはユイマでも集められるので2〜3カ所に散らばっている家中の燃えないゴミを一つにまとめて出す。
今日は金曜日だから燃えないゴミの日。仕事があるというのに、朝ご飯を食べ終わっても寝間着のまま遊んでいるユイマに「もう8時になるから2階に行って着替えて、もう一度持ち物を点検して、ゴミを集めて出して頂戴!やることがたくさんあるよ。でも時間があんまりないよ!」と声をかける。
渋々?2階に上がったユイマ君5分経っても10分経っても降りて来やしない。8時15分やっと降りてきて学校に行こうとするので、「ゴミ出し!」と警告。「僕、学校に遅れちゃう〜〜〜」とイヤそうにするが許さない。ちゃんと仕事はやってもらう。しかし元々やる気がないものだからやり方も乱雑でゴミが散乱する始末。だんだんこちらのトーンも上がってきて叱りながらの作業となってしまった。
ようやく集めて袋の口を閉じ、出かけたのが8時21分。今日も遅刻か?
なぜかその時間家にいたジュンコ(明日の鳥の扮装のためにTシャツを真っ赤に染めていた)が 「わざとできないようにしてやりたくないってことを示してるんだよ、きっと」と言う。 聞き捨てならないその言葉。 「だって、ジュンコが4年生の時はもっとちゃんとやっていたよ。」というと、 「いや、アタシもあんなもんだったよ。同じように怒られてたよ。」とジュンコ。 「え、そんなに怒ってた?」(ちょっと声が小さくなる私) 「うん。怒ってた。」(きっぱり)
がーん。そんなに怒ってたのか、私。
「やりたくないからわざと出来ないようにして失望させようとしてるんだよ」と更に追い打ちをかけるジュンコ。 「いや、絶対そんなものには負けない。出来るようになるまでやらせてやる!」 つい鼻息が荒くなる母であった。
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