蛍桜

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描かれたキャンバス

真っ青な空に、真っ白な雲が浮かんでいたら
そこに筆にいっぱい水を含んだ状態で
赤と白を混ぜた絵の具を垂らしたい

そしたら薄いピンク色が空に広がって
春の息吹がやってくる
凍えてしまうほどの、春が

+++

どうしたらいい?
あの繊細な音楽や、苦笑いした顔、思い出の桜、
そんなものが日常に溢れ出して
思い出してしまったら、どうしたらいい?
そのたび、思い出してしまった自分を責めればいい?
どうしたらいいのか分からない
この季節が早く、終わってしまえばいいのに
ほんわかとした薄白い空気が漂っていて
どことなく桜の花びらが散っていて
こんな日は、誰かと手を繋いで歩きたい、だなんて
乙女みたいなこと、言えない
思い出しても、距離は縮まらない
現実は変わらない
何かが変わるわけでもない
思い出に浸れるわけでもない
美しいままの思い出なら、思い出しても笑えるかな?

さくらさくらさくら舞う
どうして、さくら、なんて名前使ったんだろう
桜が満開になるにつれて、悲しくなる
桜並木を歩くたび、苦しくなる
さくらさくら
今頃、あそこも桜が満開なんだろう
見たかった 一人で、でいいから
知らない街にも桜が咲いて
それを見てきれいだと思う心は同じ
全部が繋がってるなんて幻抱いて
まさしくこれが、切ないという気持ち
吸っている空気は同じ
そう思えば さらに悲しい
少しだけ、春を嫌いになった

+++

みんなが、私が心を閉ざしていると言って
心の鍵を開けたい、と鍵をモチーフにしたアクセをくれるから
私はわざと鍵を閉じるふりをして
そういう意味で、鍵をモチーフにしたアクセを集めだした
そしたら意外とたくさんあって、おもしろかった

誰かが分かるわけじゃない 私の気持ち
閉じているわけじゃない 話しても無駄だとわかっているだけで
信じていないわけじゃない でも所詮人間でしょ
自分ひとりで立って歩けるわけじゃない
でも誰かがいることで歩けるようになったわけでもない

2007年03月29日(木)

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