蛍桜

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2時間停電
誰もこの世のなかにいないのではないかと
たった一人 取り残されてしまったのではないかと
不安になりながら 不完全な闇夜を彷徨う

どこの家にも灯りはなく 空にさえ雲が覆って星は輝かない
ただその中を 機械音が消えた静かな世界の中を
自分の足音を響かせながら歩いていく

小高い丘から見下ろした町並みは
たくさんの光を輝かせながら賑わっている
あそこには 誰かがいるはず みんながいるはず

どうして私だけ独りぼっちなの
どうしてあの輝きを得られないの

みんなは遠くで光に囲まれて笑ってるのに
どうして私には光が与えられないの

小高い丘から見下ろした町並みを
枠の中に収めてまた歩きだす

誰もいない 何も音がしない世界へと帰っていく

いつか私だけに輝きがおりてくるまで
いつか私だけに幸が舞うまで


++

炎が燃えるのを
ただ見つめたかっただけなのに

死がよぎった



2004.7.25 22:05

2004年07月14日(水)

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