蛍桜

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何年か前、好きな男の子にかわいくみられたくて
雷の音が聞こえてくるたびに
大袈裟にキャーキャー喚いていた
地震の時、弱く見られたくて、要はかわいくみられたくて
床に座り込んで壁にもたれて放心してた(ふりをした)

今考えれば、実にばからしいことだった
そういうことを、布団の中で雷を聞きながら思った

雷がそこまで怖いわけじゃない
音が、まだ遠いし、雷よりも考えることがたくさんあって

でも、誰かに居て欲しくなる


昨日(実質的に一昨日)
自分でもばかだと思うくらいに女々しいことをした
女々しいというか、後から見たら絶対に
自分でひくな、って思うようなことをした

誰かに手紙を書くことはスキじゃない
以前、目の前で読まれたときから
必死で取り上げようとした末に、結局は好きだよで
片付けられてしまったときから
あの赤い車を見るたびに、一時期は怯えていた

誰かに手紙を書くことはスキじゃない
ましてや、それが恋文になればなるほどに
後から読まれて、笑われるのがオチだから
自分で読んで、なんてばかだったんだろう
なんてガキだったんだろう なんて愚かだったんだろう
そう思うだけだから
なつかしいなぁって思えない
自分が嫌いすぎて

誰かに贈り物をすることはスキじゃない
相手がそれを喜んでくれるかなんてまるっきり分からないし
気を使って喜んでくれているふりをされるのがキライ
またはあからさまに微妙な顔、微妙な発言をされるのが怖い
贈り物なんて、結局はこっち側のエゴでしかなくて
相手が喜んでくれるかよりも
自分が送ったことで優越感を得たいだけに思える
本当は何を望んでいるのか知らない
自分ひとりだけの責任でその贈り物の責任を背負えない
何を言われるかが怖いから

何年か前、後輩と夏休みに浴衣を着て祭りへ行って
その時に、気になっている男の子へ誕生日プレゼントを買った
その後輩と一緒に
だけど渡すことは出来なかった 責任はとれなかった
後輩と責任を半分にするとは言え、私には重すぎた
結局は、後輩一人で渡してもらったけれど
目の前であけた彼が、どんな表情をしたのかちゃんと見ていない
私には、贈り物をすることは性に合っていないのだと感じた
贈り物をして本気で喜んでもらったこともなければ
その喜びを聞こうともしなかった
耳に喜びが入ってきたとしても、いつも裏を考えていた
それは、たてまえなのでは?
そんな私は、まったくかわいくない女に育った

今になって後悔している
自分が恥ずかしくて仕方ないでいる
眠れなくて、考えることは、やめとけばよかったってことだけ
手紙も贈り物もキライなのに
私がいつもそれを繰り返すのはどうしてだろう?
一度出してしまったものは、取り戻せないけれど
出来るならば、あのポストをこじ開けて取り出したい

それか、このまま時間が止まってくれればいい




眠れない夜は、考えることが多すぎる
誰にメールをしても返ってくるはずないと分かっているから
余計孤独を感じてしまう

最近はやりのイニシャルも光っているだけで
一方的に光っているだけで

時計の針が動く音だけ聞こえてくる
本当に時間を刻んでいるの?
本当の時間を刻んでいるの?

書き上げた学校新聞の原稿を読み直しながら
自分で却下だな、と思うのだけれど
締め切りを過ぎていることを思い出して
しょうがないからこれを提出することにした

検定の最中、あまりにもめんどくなって
最後の問題にたどり着くまでの過程で
間違いはたくさんあることを知っていて
これを解いても解かなくても結局は一緒だと知り
ある程度解いた段階で眠りに落ちた


中途半端な女



2004.6.28  3:05
2004年06月25日(金)

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