蛍桜

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

手に触れることなく

無性に泣きたくなった
親が居るのに 別に何かを考えていたわけじゃないのに
ここで泣いたらすっきりすると思った
けれど、泣けなかった
私はまだ縛られたまま


あなたは何を考えているのですか
私には分からない
分かろうとすることがおかしいですか


自分が悔しい
不幸しか纏えない自分が悔しい

助けを求めないと
誰も来てくれないのですか
私の声はどこにも届かないのですか

中途半端に存在していていいのでしょうか



一度、死にたいと言ったあの日から
死にたいということが癖になったように
ずっと繰り返してきた

死ね、という言葉が一時期、とても口癖だった
それはもう三年も前の話だけれど
死ね、と言う度、彼女は悲しそうな顔をした
そりゃそうだ

後輩に慕われる先輩なんかじゃなかった
ただ、そこに居るときは確かにそこに居たけれど
卒業という形でそこから離れたときには
すでにみんなの中には私が居なかった
その程度の存在だった

死ね、なんていう先輩を好きになれるはずなかった
私は汚いから


死にたいという口癖は
誰にも迷惑をかけていないというのが常の言い訳
けれど死にたいと死のうは違う
しばらくは死にたいということをやめようと思った
死のう、もまだ言えない状態

死にたいと嘆くことがどれだけ恥ずかしいことか分かった
何ばかみたいに言ってるんだかって
自分で自分を笑っちゃうくらいに


ただここに存在しなければよかったんだと言うようにした
私はここに居なければよかったんだ
いまさらそう思っても何も変わらないけれど
そうやって嘆くことで 何かの答え探している
存在しなければよかったと思うことが
死にたいと同じようにおかしなことだと気づくのは
きっとずっとずっと後で
誰かに死ね、というよりはずっとマシで
自分に死ね、といっているのと同じことで

自分の不幸しか見えない
誰かが泣こうとしている姿も、死のうとしている姿も
私にはまったく関係がない

どうしようもできない


一番初めに、死にたいと感じたのは去年だった
去年の、いつだったかは覚えていないけれど
相談室に篭っていたから、冬の前後だったと思う
線路に飛び出したい でも迷惑かかるし
でも後のことなんか関係ないし
今ここで車が轢いてくれたらいいのに
今ここで頭上に鉢でも花瓶でもなんでもいいから落ちてくればいいのに
今この電車が線路から外れればいいのに
今このバスが爆発すればいいのに

母は泣いてくれる?
みんなは私を忘れる?

学校に行く日のほうが少なくて
バスにのって、電車にのって登校して行くたびに
今ここで殺してくれたらいいのにって考えてた

そう、彼女にメールした日だ
死にたいって思ったらどうしたらいい?って
彼女にメールして、まじめな返事を返してもらって
泣いてしまった日からだ
私が死にたいと嘆くようになってしまったのは

彼女と同じように真剣に答えてくれる言葉がほしかった
だけれど
何度も繰り返す私に
本当に死にたいと言う気持ちは薄れていて
誰も
彼女以外誰も真剣に聞いてくれなかった

所詮私ってそんなもんだった



学校を休んでまで家にいるのは何故だろうかと
それは
居場所がないからだと
それに気づいた時 すごく虚しかった

呆れられたくないのに 離れたくないのに
他人の気持ちを思いやる心なんてとっくに忘れてしまった
人それぞれ、心の中でいろんな世界があって
そこでいろいろ感じているということも知っていたはずなのに
知らないふりをしていた
自分だけしか見えなかった 今も自分しか見えない

だからこうやって嘆けるのだろう

誰もこんな私を好きになってくれなくていい



++

蒼い鳥が飛ぶような晴れた綺麗な日です
見つけられない僕等

神様が笑った

見上げたら枝のせいで空はパズルみたい
どんな言葉で君を繋ぎとめられるの?

強い風が吹いて笑う飛べそうになる

きっと数え切れない光で 二人が千切れてくのはなぜ?

悲しみのツタに絡まる僕は
このまま このまま
わからないまま

柔らかい陽溜まりでこわいほど透けてく
太陽は反射して黒い点になった

微かな音
耳をすます
心の底へ

きっとただ僕等は忘れてく 君の声が響くのはなぜ?

悲しみのツタに絡まる僕は
ここから ここから

手を伸ばす

雨が降った
見上げてる僕等が

空へ落ちてく気がした
きっと数え切れない光で 二人が千切れてくのはなぜ?

悲しみのツタに絡まる僕は
このまま このままだよ

きっといつも君は知らなくて
手を繋いでも遠くにいて

悲しみのツタが巻き上がる空
零れる光に
埋もれてく
埋もれてく
蒼い鳥が飛ぶような晴れた綺麗な日です

【plastictree☆蒼い鳥】


2004.6.24  15:28
2004年06月22日(火)

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

 

My追加メール

My追加

enpitu skin:[e;skn]

 

Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved.