蛍桜

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ならいっそ

なら、いっそのこと殺してくれたほうがいいかもしれない
見たこともない次の世界という文字
何よりもそのことにショックを受けていた
気づかなかった私がばかだった
まだ、終わっていないと思っていたのは私だけだった

すべては離れて行くと唱えているのは私だったのに
どうして気づけなかっただろう


約束は、出来ない
これ以上、血を流さすなと言われても

その理由がどこにもない限り
約束は出来ない
約束をしても、また、あの人のように無効になってしまうから

いっそのこと、殺してくれたほうがマシだと思った
殺したいというのなら
どうぞ
この身を捧げるわ



私は愚かだと思った
いや
もともと分かりきっていた

理解しようとしてくれてる人は周りにいてくれてるのに
私はそれに気づかないふりしていつも逃げてた
誰にも理解されなくていい
このままでいいって

自分がどれだけ恵まれてるかも知らずに
いや知っていた
けれど自分で隠しながら、それで生きてきて
いまさら誰かに頼ることなんて出来なくて
自分の中だけですべてを解決できるほど出来た人間じゃないし
たまには感情を剥き出しにして荒れるときもあるけれど
肝心なところはいつも分かっていない
私は根本的に何も変わっちゃいない

不幸ぶることは悪いことだとは思わなかった
誰にも迷惑なんてかけていないとそう主張して

実際、それがどうなのかは知らないけれど
迷惑はかかっていないかもしれないけれど、別のものを
たくさんの負を、人々に与えてしまった
私の周りの人に

いつも、私が口癖のように呟いていたこと
私の周りにいたら、いつか傷つけるよ、と

そのことの意味を分かった人もいるし分かっていない人もいる
けれども、それが正しいのだということに代わりはなくて

不可抗力で傷つけてしまうと嘆いているわけじゃなくて
私は、道を歩いていけばいつか必ず
誰かを傷つけることを選んで行く
それが、私がここまでやってこれたやり方だから
どんなに傷つけても、どんなに我侭言っても、どんなに迷惑かけても
ずっと傍にいてくれる人が「本物」だと思っていた
だけど、そんな人がいるはずがないこと知っていた
それはただの、私の理想で、私の夢の中の戯言で
現実にそんなことをしちゃいけないってことなかなか気づけなくて
気づいたとしても、すぐに流していってしまって
何も変わらぬまま、ここまでやってきてしまった
ずっとずっと同じコトの繰り返しをして
その中でたとえ、少しずつの成長があったとしても
やっていることは同じで、それは変えられないことで
どうしても、どうしても、その過去を変えることが出来なくて
どうしても、どうしても、この生き方を変えることが出来なくて
傷つけてしまってごめんなさいなんて謝る資格もないほどに
私は愚かだと気づいたのはいまさらだった

ずっと道を歩いて行くうちに
横目で、自分で傷つけた人々を見て行くうちに
その生き方は、そこで固定してしまって、もう変えることが出来なくて
諦めているように見えるかもしれない
実際諦めているのかもしれない
そこらへんはよく分からないし考えることもしない
ただ、もう変わらないんだということだけが漠然と分かっていって

「最後は絶対傷つけるよ」といくら私が忠告しても
そんなこと知らない人々は痛い目をみなきゃわからない
私が選ぶ道はいつも最後は一つになる

一度傷つけて、それでも傍にいてくれる子がいる
二度傷つけて、それでもまだ傍にいてくれる子がいる
三度傷つけて、それでもまだ近くには居てくれるけれど
彼女はもう私のことは信じてやいやしない
四度傷つけて、五度傷つけて、彼女はもう慣れっこで
私のことなんて信じていないから、どうでもいいなんて鼻で笑って
ただ、少し遠くで私との関係を続けている
それでいいのか、私は問いかけたくなるけれど
それ以外、私は何を求めれるというの?
傍にいてなんて言うつもりもないし、言えない
どうせなら離れてしまえって言いたいけど言えない
彼女は何を考えて、その安全圏で私を見つめているのか
私に何を求めているのかは分からないけれど
六度傷つけても、七度傷つけてもきっと何も変わらない
彼女が私の中で「本物」になることなんてない
14年ずっと付き合ってきて、それでも彼女は私に心を開かない
本気で笑っているのかも分からない
けれど私たちは「友達」だと言う
それが本当に友達なの?なんて疑問を持つ暇を与えさせないくらい
私たちの間にはわけのわからない空気が流れている
何も変わらない 何もない
彼女はもうそれに気づいている
私が、この生き方を知る前からずっとずっと一緒にいる彼女だから
一番いい方法を知っている
それが、今私にとっては少し、救いになる

私がもし、すべての人を傷つけてしまったら
すべての人が離れて行ってしまったら
何も変わらない、何もない、彼女と私の関係がとても救いになる

近づきすぎないで
でも遠すぎないで

でも中途半端は嫌い

私は何を求めているのだと思う?



自分が一番かわいいのだと、実際そう思うからこそ
私はどの道をどの歩調で歩いていったとしても何も変わらない
誰かを傷つけることを選んで、それで進んで行く
私一人が、「あぁ傷つけてしまった」と悩むような浅い傷じゃなく
相手が倒れてしまうほどの大きな傷を残して
私はまだ、歩いている

何人、倒れた人を見てきたのかもう数え切れないし
一人一人の名前も思い出せないし

けれど相手の中で私は、黒いものとして残っているだろう


今、こうして、日記に綴っていて、たとえ私が、別の道を歩もう、と
誰かを傷つけることを二度と選ばない、と言ってしまえば
それでこの場はまるくなって終わりで
だけどきっと、ずっと先私はそのことをまた忘れてしまう
ずっとずっと同じコトの繰り返しをしている

一度は友達だったのに、今は敵なんだって人、たくさん居る
私は被害者ぶって、あいつらが悪いなんて言うけれど
実際の被害者は、あっちなんだって思う
教師に、相手と私が泣きついたら
私のほうが有利なのかもしれない、と少し高を括って
それを分かりきって被害者ぶることを私はしている



遺書の代わりに私はこの日記を綴っている
いつのまにか、そういう役割になってしまった、この日記

もし私が死んだら
母に
この日記のことを教えてやってください
そして
母は泣くでしょう

ばかな娘を持ったと泣くでしょう

それでも母は私を愛してくれる
私も
母の愛がとても好き



すべてが消えてしまえばそれも意味のないものになってしまうけれど
私だけが消えてしまっても、それは意味のないものにはならない


私が愚か者だということは随分前から知っていたよ
まだ誰も信じれていないのかもしれない
それでも信じようとしているかしら?

何も変わらないとしても
私は
遺書を書き続ける

たとえ誰かに否定されても
たとえ誰かを傷つけても




勝手気ままに綴っているこの文章を
少しも理解出来ないと言われるのを覚悟で
そんな考え方おかしいと否定されるのを覚悟で

書き殴る


2004.6.8  20:01
2004年06月07日(月)

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