風のひとり言
kaze



 夫婦愛

先日、作家眉村卓氏の奥様が、ガンで亡くなったそうだ。

1997年6月に、余命1年と宣告された奥様に対し、
「患者の気持ちが明るくなれば、病気にもいい」と聞いた氏は、
一日一編のショートストーリーを、奥様のために書きつづけたそうだ。
その数、実に1777編。
「日課・一日3枚以上!」目標に掲げ、
1777日間欠かさずに書き続けた氏の労力はいかばかりか。

作家として、物を書くのが生業とは言え、
それだけの期間を毎日書き続けることには、感服の思いである。
同時に、そこまで深い夫婦愛に少なからず感動を覚える

書き続けることは並大抵のことではない。
その苦労に思いを馳せても、想像外の苦難であったと思う。
そこには妻への思いやり、妻への愛情がなければ出来ぬこと。
「生き抜いてほしい」という氏の願望が、そこまで駆り立てたのであろうと思う。
その結果、1年の余命が5年近く延びたことは、氏の努力と夫婦の結びつきの表れであろう。
ある意味・・・すごい夫婦愛だと思える・・・
殺伐として、夫婦間の希薄さばかりが目立つ現代にあって、
「これぞ夫婦」というその真の姿を見せてくれた気がしてならない。

ご婦人のご冥福をお祈りいたします・・・


2002年06月03日(月)
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