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on a wall
亜栗鼠
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主との出逢い5
ご主人様の家に泊まって、翌朝、ご主人様の仕事について行った。
長い長い海岸線を走っていた。
ご主人様の日記を思い出す。
この海が、ご主人様が涙したと云う海か。
ご主人様の日記、何故かよく憶えている。
こんな関係になる以前の日記、コンタクトすら全くとっていなかった頃の日記
それでも何故かほとんどの文章が頭の中にあった。
「この海を誰かと一緒に見ることがあるとは思わなかったよ。私が涙した風景、亜栗鼠は何を感じるかな?」
私は何を感じただろう?
あまりに大きな海
絶え間無く打ち寄せる大きな波
長く長く続く海岸線
続く砂浜
海辺で育った私にとって海とは
とても懐かしい場所。
父が飲みこまれた恐ろしい場所。
潮風が包んでくれるような落ち着く場所。
寂しい場所。
海岸線を走りながら、色々な事を考えていた。
けれど、何を感じたのだろう?
言葉に出来ない何かを感じていた。
少し、哀しみに近いものだったかもしれない。
しりとりをした。
「亜栗鼠が勝ったら、何でも一つ言う事をきいてあげるよ。」
私がお願いしたのは、私の事をどう見ているのか日記に書いて欲しい。ということ。
それはそのまま返された。
私が負けたら、ご主人様への思いを私の日記に書かなければならない。
当時の私の日記は、夫も見ていた。
ご主人様への思いなど書けるはずなどない。
が、
結局私が負けた。
ご主人様の家に帰り、食事をして暫くお話していた。
心地良い場所だった。
心が落ち着く場所だった。
本当の自分で、心を裸にしていられる唯一の場所。
「ココはどうですか?」
そう聞かれて、
「もっと居たい。」
そんなことを答えた気がする。
ご主人様の弱い部分も見た。
始めの頃、
「私にだって辛いことはありますよ。けれど、それを見せてしまったら頼れなくなるでしょう?」
そう言われて、私はご主人様の弱い部分は見ないようにしてきた。
時々見せる辛そうな表情も、あえて見ないようにしてきた。
ご主人様の弱い部分に触れた時、今までの関係が少し変わったような気がした。
そして、ご主人様に抱かれて
私は一人自分の家に帰った。
私がご主人様に抱いているこの感情は一体なんなのだろう?
どんどんと不思議な感情に支配されていくのを感じていた。
まだ夫の帰っていない家に帰り、私は日記を書いた。
その日記が ↓コレ。
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『私の愛する日記作家様』
最近、ネットで何をしてるかって、他人様の日記を読みあさっております。
普通なら他人の日記なんて読めないんだけど、web日記って面白いです。
本当に全然知らない赤の他人の日記が読めちゃうんだから。
時には全く知らない赤の他人の日記に励まされたり、時には自分と重なってドキッとしたり、大爆笑してみたり、なんだかよく解らないけど凄く惹き付けられたり。。。
世の中には色んな人がいるんだなぁ。
とつくづく感じます。
基本的に、私が吸い寄せられるのは生きてる人の日記。
なんか意味不明ですかね?
んー、とにかく生きてる人。
生きようとしている人。
どんなに強そうに見える人でも必ず弱い部分はあるワケで、「私は強い人間です。」なんて言い切れる人はほとんど居ないと思うんです。
ただ、何かしら強いモノを持っている人というのは凄く惹かれます。
それが“信念”っていうんですかね。
とにかく、そんな強い何かを少しでも頂きながら、それを少しずつ自分自身で大きくしていけたら素敵だなぁ。
なんて、ちょっと真面目なこと考えてみました。
全然知らない赤の他人様から、そんな素敵なモノが頂けるだなんて素晴らしいじゃぁあ〜りませんかっ!
こんな素敵な日記の出会いっていいですね。
そんな日記の影響かな?
最近、風景がみたいな・・・
なんて思います。
海がみたい。
潮風を感じたい。
桜がみたい。
桜の舞う風の匂いを感じたい。
雨の音に耳を澄まして、
雨の匂いを感じて。
ずぶ濡れになって、
風邪ひいて・・・
って ちがーうっ!(笑)
せっかく柄にもなくこんなロマンチックなこと書いてたと思ってたのに、やっぱり最後には堕とさなきゃいけないような気がしてしまう堕天使なのでした(笑)
とほほ。
いやぁ、かなり真剣に桜が見たいのよっ!
団子より花になってきた今日この頃お年頃。
どっか良いスポットないかしらんっ?
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昔の私のキャラはお笑い系。
極力面白おかしいことばかり書いていました。
なんでもないことも、出来る限り面白おかしく書いて笑い飛ばしてしまおう。という方向性の日記でした。
それが、私が自分を誤魔化して生きる為の術だったのです。
けれど、このキャラが全く別人というワケではなく、確かに私の中にある一つのキャラではあります。
今でも私自身の中で、このキャラは自然に存在しています。
昔の私の日記を知っている方、見覚えがあるでしょうか?
そう、この日記の日記作家様というのはご主人様のことだったのです。
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2002年09月02日(月)
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