on a wall
亜栗鼠



 

水曜、木曜と高校からの友人が遊びにきていた。

朝まで語り明かして、遊園地でちょっと本格的なゴーカートに乗って、カラオケで泣いて弾けて、久しぶりに一緒にお風呂にも入った。

来た時は、笑っていても苦しそうな表情をしていた彼女。
帰る頃には、少し穏やかで楽しそうに笑うようになっていた。

何か変わるきっかけになるかとも思ったのだけれど、帰った彼女を待っていたのは何も変わらない現実だったようだ。
やっぱり我慢して生きていくと言う彼女。
小さい体で壊れてしまわなければいいけど・・・

どうしてわかってくれないんだろう。
彼女がこんなにも努力していること。
こんなにも頑張っていること。
こんなにも愛していること。
歯痒い。

彼女の辛さも、苦しさも、我慢して生きていこうという思いも、
痛いほどよくわかる。
私には、どうしても辛い時に涙を見守ってあげることしか出来ないかもしれない。
彼女が完全に自分を見失ってしまわないことを祈っている。


過去の私のこともよく知っている彼女。
SMのことも話したけれど、何も知らない彼女には理解出来ないことだろう。
けれど、今、私が幸せを感じていることは伝わったようで嬉しい。
私がまだ苦しみの中にいたとしたら、私に泣きつくことはなかったと彼女も言う。
安心して泣きついてくれれば、私も少し安心する。

何より、私の大切なものを大切にしてくれる彼に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
改めて、自分が手にした幸せがどんなに大きいものか実感する。

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2002年08月24日(土)
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