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on a wall
亜栗鼠
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苦しい
彼が彼女の話をする時
何故かもの凄く苦しくなる。
息苦しくて
胸が押し潰されそうで
血の気が引いていく感覚に陥る。
腕をなぞられると
まるで傷を付けられたかのような感覚が襲って来る。
または、誰かに「そこに傷を付けろ」と言われているような感覚に襲われる。
自分が消えていくかのような感覚。
私は、何の言葉もかけることも出来ず
否定も肯定も出来ず
気を抜いたら引き込まれそうで
私は
私が消えないよう
必死で抵抗するのに精一杯になってしまう。
抵抗を止めたら
自分が何処かへ消えていきそうで
抵抗している自分が見えている間は
まだ大丈夫なんだろう。
時々、目の前が白くなっていくことがある。
本当に意識が消えてしまいそうになることが。
怖い。
怖いと思える間はまだ大丈夫なのか。
私が私でなくなっていく瞬間を
カラダの中で見つめているような
私でない私を見つめられているような
苦しい
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2002年08月26日(月)
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