
|
 |
| 2004年12月03日(金) ■ |
 |
| Vol.528 念願のキャッチボール |
 |
おはようございます。りょうちんです。
実のところ、ちびっこだった頃の俺はあんまりキャッチボールなんて好きじゃなかった。理由は簡単、グローブを使うのが下手だったから。いとこからもらったおさがりのグローブを使って野球をして遊んだりもしたけれど、上手に使えないグローブのせいでエラーばかりしていた守備よりも、バットを振り回して打席に立つ方が断然楽しかった。 そんなに好きじゃなかったキャッチボールなのに、高校野球に興味を持ち出してから、俺は久しぶりにキャッチボールがしたいと思うようになっていた。でも悲しいかな、ひとりではキャッチボールはできない。俺の欲求は満たされることなく、今度は弟からもらったおさがりのグローブも部屋で眠ったままになっていたのだが。長年の俺の念願が叶って、今日ついにキャッチボールができることになった。ほこりをかぶったグローブを出してきて、車に乗り込む俺。雲ひとつない快晴で、風もなく鮮やかな初冬の高い青空が遠くまで広がっている。キャッチボールをするには申し分ない天気だ。公園に着くと、準備運動もろくにしないままグローブをはめて、俺らはいよいよ念願のキャッチボールを始めた。 投げては捕り、捕っては投げ。ボールは行ったり来たり。ただ単調にそれだけの繰り返し。たったそれだけのことなのに、久しぶりのキャッチボールはこの上なく楽しかった。相変わらず上手く使いこなせないグローブのせいで何度もボールを後方にそらすたびに走って追いかけて捕りに行くのだけれど、それもまた適度な運動になって、すぐに汗だくになった俺らは12月だというのに半袖のシャツのまま夢中でキャッチボールに没頭していた。我を忘れるほど投げ合っていたせいですっかり右肩の自由が利かなくなってしまった俺だけれど、痛みをこらえながらも街灯の灯りが点くまで俺らは楽しくて仕方がないキャッチボールを続けていた。 今度は弟からバットを借りて、近いうちにまたキャッチボールをしに来よう。その時までにはもっと肩の力もつけなきゃな。てか明日の仕事、この肩で大丈夫かな。
|
|