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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2004年09月05日(日)
Vol.503 夏の終わり

おはようございます。りょうちんです。

ちょうど今くらいの季節、8月の終わりから9月にかけてのこのシーズンが、俺は好きじゃない。終わっていく夏に、どうも切なさを感じてしまうのだ。日本という国に生まれて、変化に富んだいくつもの季節を過ごせるというのは、本当にステキなことだと思う。外の景色が少しずつ変わってきたのに気づいたり、空気が違って感じたりするのができることに、新しい季節の到来をいつもうれしく思う。それなのにこの季節だけは、秋がやってきたことをうれしく思わないわけじゃないのだけれど、それ以上にいちばん大好きな夏という季節が終わってしまう寂しさの方が、俺の中では大きいのだ。
もちろん、秋には秋の魅力がある。しのぎやすくなった陽気は、何をするにも快適な季節だと思う。収穫の秋、味覚の秋。おいしいものだってたくさん口にできるのもこれからのシーズンだ。だけどそうやって秋のステキなところをたくさん自分に言い聞かせてみるのだが、やっぱりどうも今はまだ夏の終わりをなごり惜しんでしまう俺だったりする。
今年の夏は、特に7月から8月のはじめにかけては、この上なく暑かった。40℃近くまで気温が上がった日も何度もあったし、連続真夏日の日数も記録を塗り替えた。熱かった分、楽しくて充実できた今年の俺の夏の記憶は、お盆が過ぎて急激に涼しくなったとたん、一気にそれは切なさに変わった。まだ夏よ終わらないで、楽しかった時間よ過ぎていかないでって、ココロの中で何度も叫んでいた。それなのに、今年の秋はいつもより早くやってきてしまったようだ。
朝晩めっきり涼しくなって、窓を開けたまま寝ていると寒くて布団に包まっている俺がいる。日中でも扇風機の出番は少なくなった。半袖のTシャツの上に、長袖シャツの袖を通す。あんなにうるさかった蝉の声も、いつのまにかもう聞こえなくなった。そのかわりに、夜になると虫の声が聞こえてくる。例年より早い稲刈りも始まった。もはや、夏じゃない。季節はもう、秋なんだ。