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| 2004年06月13日(日) ■ |
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| Vol.486 傷つけるということ |
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おはようございます。りょうちんです。
人を傷つけたことがありますか? 俺は32年間生きてきて、生まれて初めて本気で人を傷つけてしまいました。それがどれだけ悪いことなのか、やってはいけないことなのかなんてその時の俺はまったく考えることなどせず、ただ自分の都合のいい発言や態度や行動を取ってしまいました。人のココロを無残に踏みにじった俺の言動により、深く大きな傷を負わせてしまったことを今はただ悔やむばかりです。 人を本気で傷つけて、初めてわかったことがありました。傷つけるということは、とても苦しくつらいということです。傷つけることがこんなにも激しい痛みをともなうことだったなんて、人を傷つけてしまってから初めて知りました。あの日以来、俺は今まで経験したことのないこの上ない罪悪感に苦しめられています。申し訳なかったという謝罪の気持ちがこの胸のすべてを埋め、ここ数日はひどく落ち込んでいる毎日です。梅雨の雲の隙間をぬって降りそそぐひざしは憎らしいほど眩しくて、過ぎて行く風も泣きたくなるほどすがすがしいのに。それに反比例するように俺はまったく自分らしさをなくし、絶望と戦う日々を送っています。 そして俺は耐えきれない罪悪感に自分自身がどうにかなってしまいそうだという理由だけで、傷つけた人に謝罪の言葉を伝えました。たったそれだけの、まったくもって自分勝手な理由で。どこまで自己満足すれば、俺は気が済むのでしょう。すべての信頼を失った俺がそんなことをしても、逆に気持ちを逆なでするだけなのに。許してもらおうなんて、毛頭思っていません。ただこの罪を、俺はずっと背負っていこうと思っています。こんなこと書いても、もう信じてもらえないのですが。 自分でまいた種だから、誰かに助けを求めようなんて思っていません。むしろ、愚かな俺を笑ってください。約束さえ守れない情けない俺を、けなしてください。表面ではきれいごとばかり言って本当は何もわかっていなかった哀れな俺を、罵倒してください。弱くて惨めでどうしようもない俺を、バカにしてください。それがこの最上級の罪悪感から解放される、たったひとつの方法だと俺は思っています。
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