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| 2004年05月13日(木) ■ |
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| Vol.475 「おにいさん」と呼ばれて |
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おはようございます。りょうちんです。
弟の結婚式が刻々と近づいている。俺の知らないうちに結納がすでに済んでいたり、うちの両親と向こうのご両親との顔合わせの食事会があったり。新居を決めたり結婚式の最終的な段取りを相談したりと、来月末に待っている式の当日まではまだまだいろいろと忙しいようだ。今日は母の退院のお祝いも兼ねて、父、母、俺、それに弟と弟の彼女の5人で食事をすることになった。 実は弟の彼女とこうやってちゃんと話をするのは、今回が初めてなのだ。失礼がないようにとやや緊張していた俺。しかし彼女の第一印象はとても気さくで、元気のいい女の子だった。人見知りもせず俺もすぐ打ち解けて、食事をしながら話もどんどん弾む。弟が言うには彼女のキャラはかなりの天然ボケなのだそうだが、俺の目から見れば、保母さんをしている彼女はホントに気が効く人だと感心した。気がつけば俺の取り皿にいつのまにか料理を取り分けてくれていたり、歩くのが遅い母の手をそっと取ってあげていたり。婚約者の両親や兄の前で、必要以上に気を使ってくれていたのかもしれないが。それにしても弟よ、できた彼女を捕まえてきたな。 さて、楽しい食事の中で、たったひとつだけ気になったことがあった。それは彼女が俺のことを、「おにいさん」と呼ぶのだ。俺は婚約者の兄だから、「おにいさん」と呼ばれてもまったくおかしな話ではないのだが。弟からも本名で呼ばれる俺は、「おにいさん」という聞き慣れない呼び方で呼ばれてもすんなりすぐには耳になじまなくて、そのたびになんだかとてもくすぐったかった。代わりに俺は彼女のことを、「Yちゃん」と呼ぶことにした。今日はやっぱり照れくさくって、面と向かって呼ぶことはできなかったけれど。 弟の結婚式まで、あと1ヶ月とちょっと。その時までには、「おにいさん」と呼ばれることにも慣れるように、恥ずかしがらずに彼女のことを「Yちゃん」と呼べるように、がんばらなくちゃ。これ、弟とYちゃんがくれた俺への宿題かな。
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