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| 2004年03月28日(日) ■ |
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| Vol.457 トイレのドアが開かなくなった |
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おはようございます。りょうちんです。
せっかくの休日だというのに、店から電話が入った。トイレのドアが開かなくなったという。どうやら内側から鍵をロックしたままドアを閉めてしまったらしい。押しても引いてもうんともすんともいわなくなってしまったドアを前に、用を足したくてもどうすることもできずに途方に暮れてしまったようだ。 しかしあいにく俺は遠出をしている時で、すぐに店に飛んで行って様子を見ることができない。コインやドライバーを使ってなんとかドアを壊さず鍵を開けられないかと電話越しに指示してみたのだが、やっぱりどうも上手くいかない。目に見えない状況を電話越しに指示する俺も相当もどかしかったが、トイレを目の前にして用を足すことができないバイトくんの方がよっぽどもどかしいに決まっている。がまんの限界を超えたバイトくんは、結局近くのコンビニにトイレを借りに行った。 翌朝、出勤した俺はまず最初にトイレのドアの様子を見てみる。案の定、内側からしっかり鍵がかけられた状態になっている。「ホントに中には誰もいませんよね? もしかして、トイレの中で具合が悪くなって倒れちゃったお客さんとかいたりして?」、なんてパートさんが脅かすもんだから、一刻も早くドアを開けて中を確かめたくなった。まるで誰もいない家に忍び込むピッキング泥棒になったかのように、俺は鍵のかかったドアを必死で開けようと死闘を繰り広げる。ドアの隙間に細い針金を挿入して奮闘すること15分。カチャリという音とともにドアは見事に開いてくれた。トイレの中には倒れたお客さんがいることもなく、いつものように便器とトイレットペーパーがこっちを向いて微笑んでいた。うれしさのあまり、特にしたくもなかったが用を足してみる俺。 「りょうちん、すごい!」と、パートさんは誉めてくれたけど。よく考えてみれば、それってホントにすごいことなのか? 鍵のかかってるドアを針金1本で開けられちゃうなんて、犯罪にだって使えちゃうんだぞ。今の仕事がクビになったら、これで食っていこうかな。なんちって。
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