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| 2004年02月25日(水) ■ |
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| Vol.443 バカになったのに |
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おはようございます。りょうちんです。
Theピーズの「バカになったのに」という曲。「中学まではまともだったのに、さんざん無理してバカになった」という歌詞で始まるのだが、高校生の時に初めてこの曲を聴いて、まるで自分のことを歌われているようで俺は驚いた。さらに彼らは俺の高校の先輩だということを知って、とても納得したのを覚えている。 管理教育全盛期の中で育った俺は、とても厳しい校則で縛られた中学時代を送った。今になって思えばそれももう懐かしい思い出だが、当時はとても窮屈な学校生活だった。勉強は偏差値一辺倒ですべて片付けられ、それによって必然的に進学高校も狭い選択範囲の中から選ばなくてはならない風潮だった。俺も第一希望の高校に合格するためには、ちょっと努力が必要だった。受験生の俺は、合格をめざして必死でがんばった。初めての恋やその他いろんな誘惑に気を取られながらも、そしてなんとか俺は希望の高校に入学することができた。 入学した高校は、それまでのすべて校則で固められた中学とは違い、とても自由な校風で有名だった。中学ではルールは学校側で一方的に決められていたのに、高校では自分たちで考え責任を持ってルールを決めていくというやり方だった。一気に正反対になった環境に俺は最初こそとまどったが、高校とはこういうところなんだとすぐに順応していった。元来机に向かうことなんて大嫌いで、高校受験のためにやむなく強制的に勉強させられていた俺は、まるで糸が切れた凧のように高校に入ったとたんまったく勉強なんてしなくなった。予習復習や宿題なんてもってのほか、授業中もいねむりをしたり得意の妄想にふけったり、それはそれはお気楽で楽しい毎日だった。そして俺は歌の歌詞のとおり、中学まではまともだったのにさんざん無理してバカになったのだ。 かといって、俺は自分の中学時代も高校時代も否定するつもりはない。両極端な学校生活を過ごせたことによって、大切な青春時代の人間形成ができたのだから。 千葉では、明日から公立高校の入試が始まる。がんばれ、受験生!
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