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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2004年02月08日(日)
Vol.435 なわとびの季節

おはようございます。りょうちんです。

路地で遊ぶ2人の女の子は、なわとびをしていた。冬になると、小学校では体育の授業になわとびを取り入れる。そうか、今はちょうどなわとびの季節なんだ。
俺が小学生だった頃、3学期の体育はもっぱらマラソンかなわとびだった。マラソンは大嫌いな俺だったが、逆になわとびは大好きだった。理由は簡単。なわとびは得意だったからだ。休み時間になるたびに机の脇に引っ掛けてある黄色いなわとびを持って、俺はいつもいちもくさんに校庭へと走っていった。寒さなんかはなんのその、リズム良く飛び跳ねることで体もすぐに暖かくなった。
当時、なわとび検定なるものがあった。おそらく担任の先生が授業の一環として作ったものだと思うのだが、うしろ跳びやらあや跳びやら二重跳びなど連続で何回跳べたら何級だとか、そんなことをクラスメートと競っていた。マラソン大会の成績が不本意に終わっても、俺はなわとび検定の難題を次々とこなし、クリアすると検定表に貼ってもらえる金色のシールがうれしかった。
しかし、そんな俺でもなかなかこなせない難しいワザがあった。うしろはやぶさ。うしろ跳びとあや跳びと二重跳びを全部ミックスさせた荒ワザで、うしろ跳びをしながら二重跳びをし、そのうちの一回はクロスさせるというもの。うしろはやぶさなんていうすごい名前のとおり、まさに究極のワザなのだ。前二重跳びならエンドレスにできると豪語していた俺だったが、前はやぶさをクリアするのが精一杯で、うしろはやぶさは結局クリアできなかった気がする。
なわとびなんて、もうどのくらい跳んでいないんだろう。無邪気になわとびで遊ぶ女の子を偶然見かけて、あの頃の懐かしい思い出がふいによみがえってきたのと同時に、俺も久しぶりになんだかなわとびがしたくなった。今でも二重跳びならできる自信はあるのだが、うしろはやぶさをめざすには、やっぱりちょっと俺のカラダはなまっているに違いない。