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| 2004年01月20日(火) ■ |
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| Vol.426 四半世紀の時を越えて |
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おはようございます。りょうちんです。
俺の今年の目標は「Return to Myself!」。自分自身をもう一度見直したいと思っている。そのためには、本当の自分の姿というものをちゃんと把握していなければならない。そんな想いを胸に秘めて、俺は自分の原点を探しに車に乗りこんだ。 向かった先は、俺の通っていた保育園。実家にはしょっちゅう帰るのに、隣の地区にある保育園には長い間来ることはなかった。その昔、黄色い肩掛けかばんを背負って4年間通っていた保育園は、四半世紀の時を越えて変わったのだろうか。そんなことを考えつつ、長い田んぼの中のまっすぐな道を抜けて保育園へ辿り着いた。 まず最初に驚いたのは、園のすぐそばにあった小さな池がなくなっていたことだった。ザリガニやおたまじゃくしを夢中で捕まえた池が完全に埋め立てられていて、きれいでこじんまりとした公園になっていた。駐車場に車を止めて、フェンス越しに保育園の中をのぞいてみる。アヒル小屋や箱ブランコはもうなかったけど、うんていやすべり台はあの頃のままで、無邪気にこの小さな運動場を駆けずり回っていた懐かしい自分が鮮明によみがえってきた。 俺はいても立ってもいられなくなり、勤務中であろう保母さんを呼び出して、幼少時代を過ごした教室の中も見せてはもらえないかと懇願した。保母さんはそんな俺の無理なお願いを快諾してくれて、さっそく室内を見せていただく。子供用の小さな靴箱も板張りの廊下もあの日のまま。俺が過ごしたすみれ組の教室の前を過ぎて、そしてお遊戯室へと向かった。あの頃は毎日このお遊戯室で、午後の数時間をお昼寝タイムとして過ごしてたっけ。 壁に掛けられていた額縁には、歴代の卒園生の集合写真が飾られていた。その中のひとつに、当時6歳だった俺も発見することができた。写真は少し色褪せていたけれど、それは25年前の春にたしかに俺もここにいたんだという証明だった。 懐かしい気持ちを胸いっぱいに感じて保育園をあとにした俺は、さらに自分の原点を求めて次の目的地へと向かった。
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