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| 2004年01月21日(水) ■ |
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| Vol.427 原点を探しに |
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おはようございます。りょうちんです。
自分の原点を探す旅は、まだまだ続く。保育園をあとにした俺は、実家に車を止めて、昔良く遊んでいた場所を歩いて巡ることにした。小学生の頃までの俺は、学校から帰ってくると宿題なんかはそっちのけで、いちもくさんに遊びに出ちゃってたっけ。あの頃駆けずり回った自分のフィールドが、今はどんなふうになっているのかこの目で確かめたかった。 「ひろば」と呼ばれていた空き地も、広大な畑が広がる「ひろばたけ」も。あの頃の面影をそのまま残し、長い時を越えて今もなお俺の育った故郷に存在していた。野球や缶蹴りやドッヂボールや陣取りや秘密基地作りなど、その他ありとあらゆる遊びを飽きることなく次から次へと楽しんでいた忘れられないあの頃が、一瞬のうちに脳裏によみがえってきて、懐かしさのあまり胸が震えてしまった。 しかし、あの頃見た景色とはやっぱりどこか違う気がする。昔は自分の駆け回ったフィールドがもっととてつもなく広く思えたのに、今は思ったよりも狭く感じるのだ。それはいつ雪が降り出してもおかしくないほどの低く垂れこめた鉛色の重い雲のせいだけではなく、俺自身の目線が長い年月の間に変わったからなのだろう。成長とは、こういうことを言うのだろうか。 気がつけば、サワガニ捕りをした小さな小川も、ワラビ採りに夢中になった「タケンサ山」と呼ばれる雑木林も、どちらもすっかり変わってしまっていた。そして俺自身も、いつのまにか変わっていたのだろう。その変化が俺にとってすべて良い変化だったとは限らないが、自分の原点を探しに懐かしい場所をいろいろと訪れて、改めて本当の自分を見つけられそうな気がしてきた。 いつかきっと、もっと自分らしくなれるように、Return to Myself!
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