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| 2003年11月21日(金) ■ |
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| Vol.399 「NO!」と言える人 |
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おはようございます。りょうちんです。
バイトのFくんの話。彼は、人が良いというか、断れない性分というか、疑うことを知らないというか、優しすぎるというか、そういう性格の持ち主なのだ。でもそれがかえって仇となって、損ばかりしている気もする。悪く言えば、自分の意志でイヤなものをイヤとはっきり言えなかったりするのだ。 ひょんなことから、お給料の使い道の話になった。「たくさん稼いでるけど、何に使うの?」という俺の問いに、彼は「ちょっとローンがあるんですよ」と答えた。何のローンか尋ねてみたところ、なんと英会話スクールのローンなのだそうだ。月々数万円もの大金が、英会話スクールのローンで消えていくらしい。しかも契約が切れる2年先まで、毎月の支払いは続いていくんだそうで。で、その英会話スクールにはちゃんと行ってるのか聞いてみると、最初の数回行っただけで今はもう行ってないと言う。この英会話スクールに入ったきっかけも、本屋さんでアンケートに答えてくださいとお願いされ、とんとんと話が進み入会してちゃったんだとか。 うぅ。残念だけどFくん、君はあきらかにだまされているよ。行ってもいない英会話スクールのお金を払い続けなきゃならないなんて、典型的な悪徳商法の手口に引っかかったんだよ。そんなことだから、訳のわからない募金に寄付しちゃったり、駅前で手相を見せてくださいなんていう怪しい人につかまっちゃったりしちゃうんだよ。そのうち、幸運を呼ぶ壷とかものすごく高い印鑑なんかも買わされちゃうよ。それだけならまだしも、気がついたら得体の知れない信仰宗教にはまってましたなんて、良く聞く話だしね。そうなったら、ご両親だって泣いちゃうよ。 そこまで忠告すると、彼ははじめて不安げな顔つきになって、「やっぱりだまされてるんですかね?」とつぶやいた。彼へのお説教はちょっと例えが極端すぎたかもしれないけど、そのうち「Fくんは人が良いからなぁ」だけでは済まされない問題もでてきそうだ。俺が言うのも大きなお世話かもしれないけど、早いとこはっきり「NO!」と言える人にならないと、ホント痛い目に遭っちゃうぞ、Fくん!
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