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| 2003年11月02日(日) ■ |
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| Vol.392 27冊→180円 |
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おはようございます。りょうちんです。
午前1時、仕事帰り。駐車場に車を止めて、俺の部屋へと向かう道すがら。ゴミ置き場に、たくさんの粗大ゴミが捨てられていた。俺の住む市では、粗大ゴミは市役所に引き取ってくれるよう申し込みが必要で、もちろん有料。おそらく引っ越しか大掃除で大量に出てしまったゴミを、こんなふうにゴミ置き場に出しておくのはルール違反だぞなんて思いながら、俺はしばしこれらの粗大ゴミを眺めていた。 もしかしたら、何かまだ使えるものがあるかもしれない。以前にも俺は、テーブルや鏡や自転車の空気入れなんかを拾ってきて、今でも大切に使っているものだってあるのだ。他人がいらないものでも、俺には必要なものが眠っている可能性もある。しかも真夜中、捨てられているゴミを物色する俺の姿を誰が見ていようか。 しかし、今回はめぼしいものを発見することができず、そろそろ帰ろうかと思い始めた時。ひもで丁寧にくくられた大量の本を発見。そのほとんどがマンガ本だったが、中には「野球入門」なんていうチビッコ向けのものもあったりした。昔から俺はマンガはあまり読まないのだが、とりあえず今日の戦利品をこれらの本に決めて、両手に何冊もの本をぶら下げて家路についた。 数日後、俺は手に入れた本を古本屋で引き取ってもらうことにした。どうせ拾ったものだから、たいした金額になるはずがない。でも、どのくらいの価値がつくのかを、俺は知りたかったのだ。店員のお姉さんに本の山を預けて、さっそく鑑定をしてもらった。中には汚れなどで価格がつけられないものもあったけれど、27冊の本は180円のお金になって返ってきた。 「27冊→180円」の図式が、俺には高いのか安いのかはわからないけれど。たまたま拾ったものが180円になったんだから、俺としてはやっぱりうれしかった。これも立派なリサイクル、ものを大切にしなくっちゃだもんね。
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