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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2003年03月18日(火)
Vol.281 虫の知らせ

おはようございます。りょうちんです。

そして今年もまた3月18日がやってきた。去年の同じ日のひとりごとにも書いたのだが、この日は俺にとって忘れてはならない日なのだ。5年前の今日、俺の実家が火事になり全焼した日。もうあれから、5年もたつ。
当時実家を離れて県外でひとり暮らししていた俺は、実は火事になるほんの2日前に帰省をしている。4ヶ月ぶりの帰省だった。本当はその年の正月に帰省したかったのだが、仕事の都合でずっと帰省ができなかった。仕事が落ち着いたら帰ろうと思っていたのに、結局気がつけば3月になっていた。まちがって実家に届けられた年賀状も取りに行きたかったし、おまけにその年は免許証の書き換えもあったため、誕生日が来るまでには絶対に帰らなくてはならなかった。それまでは連休を取って帰省していたのだが、その時だけはどういうわけかたった1日しかない休みを帰省にあてたのも、今となっては不思議なことなのだが。
年賀状と一緒に、それまで実家にずっと置きっぱなしだった昔の写真やアルバム、それに想い出のものなども一緒に運ぶことにした。俺の小さな車は、懐かしいものでいっぱいになった。車が実家を離れてものの5分もしないうちに、母から電話があった。忘れ物をしたという。せっかく車を走らせたんだし、戻ろうかこのまま進もうかさんざん悩んだのだが、「もうあの家に来ることはできないかもしれない…」という予感がふと頭の隅をよぎり、急いでUターンをして再び実家に戻ることにした。虫の知らせ、とでも言うのだろうか。
それからほんの30時間後。実家は火の海に包まれた。俺が運んだ想い出の品々以外はすべてが灰になり、あとは何も残らなかった。もしも。あの年の正月に帰省していたら。俺宛ての年賀状が実家に届いていなかったら。その年に免許の書き換えがなかったら。写真やアルバムなどを運ぼうと思わなかったら。きっと想い出の品々も焼けてしまったに違いない。この虫の知らせは、俺が遭遇した今まででいちばん不思議な出来事である。みなさん、火の用心!