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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2002年07月05日(金)
Vol.134 ホタルの光

おはようございます。りょうちんです。

毎年この時期になると、見たくなるものがある。それはホタル。今でこそ見ることがとても難しくなってしまったホタルだが、俺がちびっこだった頃は実家近くに毎年無数のホタルが現れたものだ。近所に工業団地ができ、国道も舗装され交通量が増えた頃から、いつのまにかホタルたちは姿を消してしまった。残念なことだ。
小学校に上がるか上がらないかの頃、毎年俺は祖母とホタル狩りに行くのが恒例行事だった。風呂上り、夕涼みを兼ねて、歩いて近くの田んぼまでホタルを見に行った。そこには数え切れないほどのほのかな光が舞っていて、その光景を見ると夏がやってきたことを感じたものだった。持っていったうちわでホタルをはたくと、気絶したホタルはほのかな光をだしたまま草の上に落ちた。それを拾って甚平のふところに入れると、今度は自分の胸の中でホタルが点灯しはじめて、こどもながらにそれが楽しくてはしゃいだもんだ。もう、20年以上も前の話だけど。
去年、もしかしたらという思いで、実家近くの田んぼまでホタルを探しに行った。しかしやっぱり見ることはできなかった。今年こそはという願いを込めて、今日ホタルがいるという公園まで車を走らせた。19:30。小さな川沿いに、ホタルたちのほのかな光の群れが、そこにはあった。久しぶりに見た黄金色の点灯。あぁこれだ、これがホタルの光だったんだ。昔見たホタルの光の乱舞とまではいかなかったけれど、確かにそこにはあの日と同じ光がほのめいていた。何年ぶりにホタルを見たのだろう。懐かしさのあまり、なんだか涙が出そうになってしまった。
しかし残念なことに、ここの公園のホタルは人工飼育されたもの。毎年6月になると、ホタルの成虫を放しているんだそうだ。もう、自然のホタルは見ることはできないのかな? 実家の近くにいたあのホタルたちは、どこは行ってしまったんだろう? またあの光の乱舞が見たいと、せつに思った俺だった。