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2011年08月21日(日)
志村けん「お客さんが予想した通りのことをやってるだけ」

『週刊現代Special(8月4日増刊号)』の「各界トップランナー30人が語った、いまこそ胸に刻みたい一流の言葉」より。

【「お客さんが予想した通りのことをやってるだけ。それはお客さんが優位に立つってことだからね。
……そうするとお客さんは喜ぶわけよ。
でも、誤解されがちだけど、そういうベタな笑いのほうが腕がいるんだよ」
                            ――志村けん(コメディアン)】

〜〜〜〜〜〜〜

 志村けんさんの「笑い」についての言葉。
 もちろん、志村さんは自分の笑いが「ベタ」であることを知っているとは思っていたのですが、ここまで戦略的に「お客さんの予想通りのことをやろうとしている」のですね。
 そう言われてみれば、僕も、志村さんのコントを観て、「ああ、またこのパターンか!マンネリだなあ」と内心バカにすることもあったのですが、お客さんのそういう反応もまた、志村さんにとっては「計算通り」だったわけです。
 「お客さんの予想を裏切る笑い」を追いかけている人たちの「寿命」が短くなりがりなことを考えると(マンガでも、前衛的なギャグマンガを描くマンガ家は消耗が激しいと言われています)、長年ずっと「お客さんの期待にこたえ続けている」志村さんは、本当に凄い人だと思います。
 こういうのって、少しでも「お客さんとのズレ」が出てくると、「全然面白くない」のだろうから。