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2006年08月08日(火)
『ゲームセンターCX』有野課長の告白

「CONTINUE Vol.28」(太田出版)の記事「史上最高の大特集・ゲームセンターCX」の「有野課長、独占インタビュー」より。

(いまやフジテレビ721の看板のひとつになった、人気ゲームバラエティ『ゲームセンターCX』の有野課長こと有野晋哉さん(よゐこ)のインタビューの一部です。インタビュアーは、多根清史さん)

【インタビュアー:『ゲームセンターCX』に出演される前から、ゲームはお好きだったんですか?

有野:そうですね。こっち(東京)に来てからは友達がおらへんかって、ゲームをアホみたいにやり出して。で、仕事行く前に「さくらや」に寄ってバカバカ買って、説明書読んだだけで遊ばないとか、いっぱいありましたね。

インタビュアー:子供の頃は、どんなゲームを遊んでました?

有野:うちにファミコンが来たのは中2ぐらいで、それまでは友達の家に行ってやってたんですよ。(「よゐこ」の相方で中学時代からの同級生の)濱口君の家が偶然に葬式の日に呼ばれて、子供部屋で『ボンバーマン』やりながら、お通夜やってる家の2階で「死ねー死ねー」って(笑)。

インタビュアー:多人数で遊べるゲームが中心だった?

有野:友達と遊ぶときはそうですね。ゲーセンで2人協力プレイをして、(ゲームオーバー後の)コンティニュー10秒の間に片方が(千円札を)崩しに行って、エンディングを見るまでやってましたね。

(中略)

インタビュアー:では最後に、有野さんにとってゲームとは何ですか?

有野:うーん……(長考)。仕事になっちゃったもん、ですかね、趣味のはずが仕事になってしまったもの。子供の頃の憧れの職業だったはずが、仕事になるとこんなに辛いものなのか、と(笑)。】

参考リンク:『ゲームセンターCX』

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 僕もこの『ゲームセンターCX』、楽しみに観ています。とはいっても、うちでは「フジテレビ721」は映らないので、たまに深夜にやっている特番やDVDでしか観られないのですけど。
 それにしても、この「有野課長」が語る「ゲームの光景」、ものすごく懐かしく感じながら読みました。僕も有野課長と同世代で、同じような環境でゲームをやっていたので。
 いや、いくらなんでも、お通夜やっている家の2階で「死ねー死ねー」はマズいと思いますが、確かに、子供ってああいう場では我慢できずに騒いでしまったり、周りの人は忙しくて面倒みきれなかったりするので、「部屋で遊んでなさい」なんて、現場から隔離されることが多いんですよね。しかし、そこで『ボンバーマン』なんて……

 僕も子供の頃、「ゲームで遊ぶ」あるいは「ゲームを作る」ことを「仕事」にできたら、どんなにいいだろうなあ、とずっと考えていました。しかしながら、現在『ゲームセンターCX』で、「難関ゲームをクリアすること」を「任務」にしている有野課長を観ていると、やっぱり、「クリアしなければならない」というのは、けっこう大変そうだなあ、と痛感してしまいます。そんな状況下でも、ものすごく嫌そうにゲームをやるようになったわけでも、やたらとゲームが巧くなるわけでもなく、昔の僕たちがやっていたような間抜けなミスでやられながらもずっとゲームに夢中になっている有野課長というのは、どこにでもいそうで、実際はなかなかいないゲーマーなのではないかなあ、と思えてなりません。
 御本人は、「趣味を仕事にしてしまった」ことに対して、ちょっと後悔されているみたいなんですが、これからも体に気をつけて頑張っていただきたいものです。やっぱり僕たちくらいの年齢になると、夜更かしゲームは体にこたえますからねえ……